発売前なのに限定63台がすでに完売。
かつては「電池じゃパワー不足だ!」ということで、フルEVスーパーカーの開発を断念したランボルギーニ。ですが、EVは諦めてもハイブリッドカーの開発は着々と進めていました。
そしていよいよ、初のハイブリッドカーの市販モデルが登場するみたい。designboomによると、ハイブリッドのパワートレインを持つ新型「LB48H(コードネーム)」が、今年9月のフランクフルトモーターショーにて正式にお披露目される噂です!
噂のスペック
LB48Hについては今回が初めてではなく、前々から何度か噂されてきました。たとえばThe Supercar Blogによると、エクステリアは2017年から開発されてきたEV「テルツォ・ミッレニオ(上画像)」に似ているそうです。
また、6.5LのV12エンジンを備えた電気モーターが特徴。噂ですが、最大出力は838馬力(625kW)で、お値段は250万ドル(約2億7700万円)という大富豪プライスとなっています。
しかも、コンセプトなのに、すでに限定63台の抽選枠が埋まっているという大人気っぷり。石油王とかが買い占めているのでしょうか?
二次電池を使わないモーター
市販モデルのベースとなるのは、先ほども触れたコンセプトカー「テルツォ・ミッレニオ」になる噂。このコンセプトカーは、MITのふたつの研究所と共同で開発されました。
テルツォ・ミッレニオは、革新的な材料を使ってボディー全体にエネルギーを貯蔵するシステムや、4WDのインホイール・モーターで車輪の中でトルクを発生させる推進システムなど、ランボルギーニの車に見合う性能に開発されてきました。
凄いことに、テルツォ・ミッレニオの電動モーターは一般的な電池を使いません。代わりにスーパーキャパシタを搭載し、高出力の運動エネルギーを回生・蓄電させて走るのです。
このスーパーキャパシタとは、蓄電量が極めて高いコンデンサのこと。fabcross for エンジニアの説明によると、EVで使われるバッテリーよりも内部抵抗が小さいため、大電流での充放電が可能とのこと。なので爆速で走るスーパーカーには、この方式が合うと。さらにはカーボンファイバー素材を使ったボディーにナノ電荷を拡散させる技術が採用されているので、ボディー全体がスーパーキャパシターとして蓄電できるそうです。
自己修復機能
さらにLB48Hのユニークなところは、自らのヒビ割れや損傷を検知する自己検出機能を持たせたこと。ボディーのエネルギー貯蔵システムと連動し、壊れた部分を検出するのだとか。ボディー全体で蓄電するなら、確かにそういった応用の利かせ方もできるのですね。詳細なメカニズムは不明ですが、SF映画のメカみたいですね。
富豪コントローラーにもある
ちなみにですが、YouTubeチャンネルのShmee150によると、LB48Hのステアリングでスマホ用レーシングゲーム『Asphalt 9: Legends』で操縦できるとのことです。63人以外は実車に乗れないので、ゲームで乗った気分を味わいましょうかね。
Source: designboom, YouTube(1, 2), fabcross for エンジニア