くるくる回すことに意味があるんじゃないの…?
何度か書いていますが、私はルービックキューブを代表とするキューブパズルが大好きです。ヘッタクソなので全面そろえるには至っていませんが、常に机の目につく場所に置いて、気分転換にカチャカチャする3x3と、外出先で遊ぶ用の3x3のキーチェーンに加え、『ヘルレイザー』のルマルシャン・ボックス風キューブパズルを持っています(余談ですが、これは無茶苦茶難しいです)。
ルービックキューブは 3x3の通常盤の他に、2x2や4x4の「リベンジ」、5x5の「プロフェッサーキューブ」、動物の形をしたファーストシリーズ、ツイスト、ピラミッド型、色々な形に変化するルービックスネーク、2x2x4のタワー型、ミラーブロックス型などが販売されています。類似品は多く、ちょっと検索するだけで狂気の沙汰としか思えなような難易度のブロックも出てきます。形やキューブ数は変わっても自分の手でカチャカチャ回すのは同じ。使い込んで動きがスムースになったキューブを高速回転させる姿に「美」を感じさせます。
なのに、なのに、ルービックキューブにあるまじき「傾け操作」するゲームタイプの「Rubik’s Tilt」がリリースされたらしいのです。え、それってなんて邪道?!
米GizmodoのAndrew Liszewski記者はハンズオンしてみたそうです。果たして楽しいのでしょうか…?
Super Impulse’sの「Rubik’S Tilt」は、ゲームボーイアドバンスくらいの大きさで、小さなつくシーンが中央についているデジタルキューブパズルゲームです。デジタルキューブを操作するためにアクセラレータとボタンを使っています。背面に位置する3つあるボタンで、パーツをサイド、ツイスト、前と後ろに回転させることができます。3つのボタンすべてを同時に押すと、キューブ全体を回転させて確認できます。こう書くと少し難しそうに感じますが、10秒も触れば操作をマスターすることができるでよう。
「Rubik’s Tilt」の最大の利点はポケットに入るスリムさ。しかし、それよりもありがたいのは、初心者にもフレンドリーな難易度オプションでしょう。設定を開くと、キューブを動かすヒントが表示されるモードが選択できます。「ズル」と考える人もいるかもしれませんが、そんなズルをしないとプレイできない人も一定数いるのは事実です。このパズルの真の楽しさを体験する前に、イライラして諦めてしまうのは勿体ないですから、こういうモードは初心者にとってありがたいといえるでしょう。
通常のルービックキューブは「自分で解決」するか「諦める」かの二者択一です(検索すれば解説ページが出てきますが)。一方、「Rubik’s Tilt」は解決方法を教えてくれる上に、たとえゴールまでたどり着かなかったとしても、その途中でアチーブメントを与えてくれ、随所で達成感を満たしてくれるのです。
「Rubik’s Tilt」はクラシックなルービックキューブをゲーム化したもので、ルービックキューブをマスターしたい人にとっての最適な練習アイテムと言えるでしょう。解説ページをググることなくアイコニック・キューブパズルを解けるようになりたいという人は、1個いかがでしょうか。