まさかの発想がスゴい。
『アイロンいら〜ず』は、その名のとおり、アイロンを使わないでシャツのシワを伸ばせる乾燥機。
今回、メーカーのサンコーよりお貸しいただいたので、早速レビューしてみます。
風船で膨らませてシワを伸ばす。吊るせるコンパクトな乾燥機
この製品の肝となるのは、人の形をした風船状の乾燥バッグ。これにシャツを着せて、乾燥機本体から熱風を送ることにより、シャツを乾燥させるという仕組み。
写真では乾燥器本体を床に置いて使っていますが、吊るした状態でも使用可能。
宙に浮いた状態から乾燥機本体が床に届くまで、長さを調整できるベルトが付属しています。
大まかな部分なら15分で乾く
乾燥バッグにシャツを着せ、ボタンをすべてとめたら準備完了。
公式サイトでは、Mサイズのシャツが約30分で乾かせるとのこと。実際に試したところ、襟や袖口など厚手になっている部分も完全に乾かすと、60分ほどかかりました。
ただ、そういった生地が厚い部分をのぞき、おおまかな部分は15分もあれば十分に乾きます。なお、タイマーは180分まで目盛りがついています。
音量はドライヤーや掃除機よりうるさくない
服がバルーンのように膨らんでいる、かなり衝撃的、いや「笑劇的」な様子に、目が釘付けになります。
とはいえ、このシャツを「立体的」にさせるのが、時短で乾燥とシワ伸ばしを一気に行えるポイント。
気になる音ですが、作動音はそれなりにあります。とはいえ、ドライヤーや掃除機ほどうるさくはありません。
伸ばしたい部分と伸ばさなくていい部分は割り切りがいる
製品の仕組み上、どうしてもシワができてしまう部分もありますが、そもそも着衣したときにシワになる部分は、気にならないと思います。そういう部分は割り切りも大事。
ただし、前身ごろなどの目立つ部分は、慎重にシワを伸ばしておきましょう。
袖口などシワになりやすい部分はエアを調整できる
この製品の難点は、襟、袖口などの特にパリっとさせておきたい部分については、アイロン効果を発揮できないところです。逆に言えば、襟がシワになりにくい加工を施してあるシャツとは、相性が良いとも言えるでしょう。
なお、シャツの袖口は、ボタン1個でとまっているので、膨らませるとシワが生じてしまうので、エアを逃がす通気口が設けられています。
同じ通気口は、前身ごろ、首元にもありますので、うまく調整してください。
仕上がりはどうなった?
クリーニング店できれいにアイロン掛けされたシャツをイメージしていると、仕上がりにちょっとガッカリするかもしれません。
でも羽織ってみると、このとおり。シワが特に目につくことはありません。やっぱり結局のところ、着たらシワになる部分は、シワが残っていても気にならないものなのです。
ということで、「朝はシワ1本ないシャツを着ることで仕事スイッチが入る」という人でなければ、なかなか使えるツールだと思います。
シャツの中に小物を入れて同時に乾かすことが可能
また、乾燥バッグの中には熱風が充満していますので、これを活用しない手はありません。
ソックスや、パンツなどのかさばらない物は、シャツの中に入れてしまう形でセットすれば、一緒に乾燥させることができます。
さすがにアンダーシャツまで入れるのは難しいので、一度に一揃い全てを乾かしてしまうことはできませんが、外に洗濯ものを干しにくい花粉の時期や、梅雨の季節などに活躍してくれると思います。
電気代は1回13円でコスパよし
気になる電気代ですが、1回あたり約13円とのことなので、クリーニング店に出すことを考えれば、コスパも十分。
結論としては、全体の生地部分を15分〜30分で乾かしたら、襟と袖口は専用の小型アイロンで仕上げるのが、効率的なオススメの使い方ですね。
公式サイトほか、Amazonco.jpでも購入は可能です。
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Photo: 田中宏和
Source: サンコー