人類の悪夢では…? カラシニコフ製の特攻ドローンが普及か…

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  • author 湯木進悟
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人類の悪夢では…? カラシニコフ製の特攻ドローンが普及か…
Image: Gettyimages

終わりが始まってしまう…。

ライフル銃を世界で初めて考案したのは、決して旧ソビエト連邦のミハイル・カラシニコフ(Mikhail Kalashnikov)氏ではありません。それなのに、いまやカラシニコフと聞けば、あのAK-47アサルトライフルを思い浮かべない人はいないでしょう。それだけ、カラシニコフ銃の兵器としての知名度、威力、破壊力は、長きにわたって、世界中の戦闘に大きな影響をおよぼしてきたのです。そして、いま新たなカラシニコフの恐怖が、ひたひたと迫っているのかもしれませんよ。

このほどFuturismが報じたところによると、AK-47メーカーのカラシニコフは、UAEで開催されたIDEX(International Defence Exhibition&Conference)へ、新兵器の「KUB-UAV」を出展。なんとKUB-UAVは、マシンガンやライフルの類ではなく、最大64km先から離陸して、標的に向かって静かに飛んでいき、最高3kgの積載爆薬とともに、狙った目標へと突っ込む特攻型のドローンです! 非常に小型ながら、最高時速130kmで着実に狙いを定めて飛んでくる自爆ドローンは、既存の防衛システムでは阻止できない最新のスマート爆弾だと喧伝されてもいるようですね。

Image: ZALA AERO/YouTube

もちろん、すでに早くから戦場では、自爆ドローンを飛来させて敵に突っ込ませる活用スタイルが見られてきました。しかしながら、まだどちらかというとニッチハイテク兵器の部類に属しており、一般的な量産兵器にまでなっているわけではありません。でも、もしカラシニコフが、だれでも手軽に入手して使いまわし、広く世界に普及する新兵器として大量生産していったらどうでしょうか? しかも、まるであのAK-47のような完成度にて…?

ドローンは、善用されれば、とても世のため人のためになる使い道だって数多くあります。とはいえ、残念ながら、悪の道に進んでこそ、大ブレイクする発明品だって、この世には少なくありません。カラシニコフの手になるカミカゼドローンことKUB-UAVが、恐るべきスピードで世界各地へ普及して、大勢の罪なき人々の命を奪っていく時代が訪れないことを願うばかりでしょうか。

Source: Futurism