衝突後530mも自動運転で進んでいた!?
先週金曜日のこと、フロリダ州デルレイ・ビーチにてTesla Model 3を運転していた男性が、ほかの車との衝突で死亡する事故が起こりました。そこで「もしや自動運転では?」と国家運輸安全委員会と、米国運輸省道路交通安全局が調査に乗り出すことに…。
国家運輸安全委員会は金曜日(2019年3月2日)遅く、この事件を調査するために3人からなるチームを派遣していること、そして調査ではパーム・ビーチ保安官事務所と協力することをツイートしました。
In cooperation with the Palm Beach sheriff’s office, the NTSB is sending a team of three to conduct a safety investigation of the commercial motor vehicle and Tesla crash in Delray Beach, FL.
— NTSB_Newsroom (@NTSB_Newsroom) 2019年3月2日
米国運輸省道路交通安全局はロイター通信に対し、彼らも調査団を派遣したと話しています。両機関は現在、テスラの自動運転モードの可能性を含めて、衝突を調査しているのです。
electrekがパーム・ビーチ郡保安官事務所から入手した情報では、事故現場はペロ・ファミリー農場近くのフロリダ州道7号で、牽引車が農場へと向かう道にある停止サインで一時停止してから北方向にある高速道路へと左折しようと再発進したとき、同じくModel 3が南方向へと走っていたとのことです。
そこで牽引車がModel 3の進路と交わり、牽引車の左側に激突。Model 3は牽引車の腹の下で、ルーフを引き剥がされながら通過していったのです。ロイター通信は、Model 3を運転していた50歳の男性は亡くなったと報じています。
保安官の報告によりますと、Model 3が完全に停止したのは事故現場から530mも先の位置だったようです。いくつかのニュースでは、この事故がフロリダで2016年に起こったModel Sによる悲惨な事故と顕著な類似点があると報じています。
一方、国家運輸安全委員会の報告では、Model 3は電柱に衝突してやっと停止するまで、「排水渠とふたつの鉄条網」を通過し続けたのだそうな。そしてやはり、事故のとき自動運転はオンになっていたとも報じられています。
Tesla社はelectrekに、「事故の話を聞き、深い悲しみを感じます」と延べ、各機関の調査協力に手を貸すべく連絡をしたと話したそうです。続報があればお伝えしたいですが…しかしルーフを削るほどの衝撃でも止まらない自動運転だなんて、まだまだシステムは改善の余地がありそうですね。