5G!
Samsunの5G対応Galaxy発表でいよいよ期待が高まる5Gのある世界。日本は少々出遅れた感はあるものの、5G対応端末が気にならないなんてことはない。 今回、米Gizmodo編集部が、HTCの5G対応ホットスポット端末を触ってきました。レビューをどうぞ。
これはただのポケットWiFiじゃありません。でかいスマートフォンでもなければ、小さなタブレットでもない。新商品5G Hubの登場で、HTCはホットスポットの従来のイメージを崩しにかかってきています。
ポケットWiFiといえば、今までは役割はたった1つ。スイッチいれたらセルラーデータと繋がり、周辺機器がポケットWiFiを介してネット通信できるようになる!というもの。それだけ。それ以下でもそれ以上でもなく、それだけ。しかし、5Gネットワークの登場で、それ以上になる可能性が見えてきました。HTCは、アメリカの携帯電話事業者Sprint(の5G)と連携することで、秒速1ギガバイトという超ハイスピードのセルラーデータと繋がるため、ホットスポットで何ができるかをゼロから考え直したわけです。
5G Hubでまず目につくのが5インチのスクリーン。そしてロックボタン。microSDスロット、EthernetとUSB-Cポートがあります。充電はACポート・USB-Cの2パターンが可能。60GHz帯を使う802.11ad対応。4GB RAMで容量32GB(microSDで拡張可能)。プロセッサはQualcomm Snapdragon 855、そこにX50モデム、そしてAndroid 9 Pieを搭載。この組み合わせは、実はSamsung Galaxy S10 5GやLG V50 5Gと同じです。
5インチスクリーンでは、データ使用量や、何台の端末が繋がっているかモニタリングが可能。さらに、5G HubはAndroid搭載な上にスピーカーが内蔵されているので、好きなアプリのインストールや映画、音楽のプレーヤーとしても使えます。Chromecast(またはUSB-C)を使えば、お家のテレビにワイヤレスで動画を飛ばすことも可能。ホットスポットだけど、ホームメディアセンターという役割も担う5G Hub。
モバイル・ワールド・コングレス(MWC)のHTCブースでは、さらに先行く5G Hubの使い方がされていました。Superhot VRというゲームをストリーミングし、WiGig経由でVRヘッドセットに飛ばしてプレイ。何が言いたいかというと、5Gの登場でゲームはもっと楽しくなるということ。5G回線と5G Hubがあれば、クラウドゲームも今まで以上に、いつでも・どこでもスムーズにプレイできるようになるのです。
5G Hubのバッテリーは7,660mAhで、スマホなどのデバイスの充電もできます。ネット通信だけでなく、電力までサポートしてくれるありがたいホットスポット。旅先・出先での使用イメージがよく考えらえていると感じました。
これはいい!と感動したものの、何事にも惜しいところはありまして。5G Hubの場合は、スクリーンの解像度(1280x720)がもう少し良ければなというのと、ポータブル端末と考えるならサイズがちょっとデカイということ。
Sprintの5Gネットワークはこの春(たぶん5月中)にサービス開始予定。HTC 5G Hubの価格はまだ発表されていません。
2019年のアメリカは5G周りで盛り上がりそうですね。…いいわねぇ。