MOMOチャレンジ、もう怖いからやめて

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  • author Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
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MOMOチャレンジ、もう怖いからやめて
Illustration: Hudson Hongo(Gizmodo US)

さようなら、MOMO。

昨日、夜中の3時に急に目が覚めました。ぐっしょり汗をかいて。むき出しの目、裂けて突き出した口の女の顔が、頭にこびりついてしまっているからです。そう、今ネットを騒がしているMOMOです。

鼓動が高まって寝返りを打つけれど、あの恐ろしい顔がどうしても頭から離れない...。なんとかあの顔のイメージを頭から切り離そうとするけれど、脳がまた映し出してしまうのです。そしてまたあの顔のことを考え始めて負のスパイラルへ。

もう、私、本当に、MOMOが怖いんです。

私の頭から離れないMOMOの存在、ご存知ですか? 説明しますね。MOMOといわれいる写真に写っているのは、実は日本の造形作家・相蘇敬介さんの『姑獲鳥』という作品。姑獲鳥は日本の妊婦の妖怪なんだそうです。そして去年、なぜだか「MOMOチャレンジ」と呼ばれる旋風がWhatsApp上で巻き起こりました。その内容はMOMOの写真を受け取った人は他の人にシェアしないとMOMOに自殺させられるというもの。メディアやニュースサイトでは、実際にこれで自殺させられた人などいないので、このデマを受けないようにと喚起していました。

「MOMOチャレンジはデマ、騙されないで」という注意書きがあるものから、ただMOMOの怖い顔だけが投稿されるものまで、とにかくMOMOの顔が私のTwitter上にどんどん出る様になってきてしまい、出るたびに「ヒャ!」と椅子から飛び上がり、ものすごい勢いでタブを閉じています。こうしてMOMOは完全に私の頭にこびりついてしまって、あのギョロ目の視線から逃れることができなくなってしまいました。MOMOの投稿を見る羽目になってしまうかもしれないので、もうSNSを使うことさえ怖いんです。

実はこういうショッキングな画像に私が取り憑かれた様な気分になってしまったのは、初めてではないんです。『おくびょうなカーレッジくん』というアニメで『三つの呪い』という回があるんですが、子供の時、その回の放送をリビングでひとりで見ていて、霧の中から怖い顔のラムセス王が出てきて以来、寝る時に必ずラムセス王の顔が浮かんできて何週間も眠れなかったということがありました。それ以来『おくびょうなカーレッジくん』が見られなくなってしまうというトラウマ...。

ラムセス王以来のトラウマが今回のMOMOとなったわけですが、どうしてもMOMOを追い払いたくて、がんばっています。私の編集者は、私がこの記事を書くにあたってMOMOを見なくて済む様にしてあげるからと約束してくれました。もう本当に必要以上にとにかく、MOMOを見たくないんです。もしMOMOについての記事をシェアしたり、また新しいネットのこういう流行り画像が出てきたら、私のことを思い出してください死ぬほど怖がっている人が世の中にはいるってことを!

[編集者より一言:僕はMOMOかっこいいと思うけど。]