あまりの美しさにウットリしちゃいます。
2018年12月31日の大晦日に、NASAとESAのハッブル宇宙望遠鏡が、新たに生まれた星の姿を捉えた、とHUBBLE SPACE TELESCOPEが伝えています。
これは「ハービッグ・ハロー天体」の7~11番目(HH 7-11)という番号が割り振られた5つの天体とのこと。ペルセウス座の反射星雲「NGC 1333」の輝くガスの中にある、写真の上部にある青い光がソレらです。地球から遥か1000光年も先で起こっている現象なのです。
ガスは消えてなくなる
この景色はずっとこのままなのではなく、過渡現象という常に動いて様子が移り変わっていくもの。ここでは最高時速25万kmの速さでガスや塵がうごめき、数千、数万年後には消えてなくなってしまう運命にあります。
英語では、決定的な証拠を「スモーキング・ガン」と表現し、この1枚も星が生まれた「スモーキング・ガン」写真と呼ばれています。銃口から立ち上る煙が、銃を撃った証拠ということなのですが…。この写真は、HH 7-11を中心に、銃口から煙が出ているようにも見えるので、暗にふたつの意味をかけたのかな?なんて思います。
宇宙ジェット現象
「ハービッグ・ハロー天体」は、若い星から放出されたイオン化ガスが、近隣に漂うガスや塵と高速で衝突する、宇宙ジェット現象によって形成されています。宇宙ジェット現象でガスが収縮すると、その中心で原始星を生むことにもなります。今回のように星がいくつも生まれるときは、小規模な宇宙ジェット現象がいくつも起こったときなのです。
まだまだ超高速で渦巻くガスだらけで、人工衛星を観測に向かわせるには危ないかもしれません。なので人類が到達するのは、おそらく数千年後になるのかも? なんて思うとまた、ロマンですねぇ。
Source: HUBBLE SPACE TELESCOPE
Reference: Wikipedia