心配性の子どもにとって、宿題に関して一番大変なのは、取りかかるところだったりします。
鉛筆を持つ前に、宿題がいかに難しいか、どれほど時間がかかるのか、取り組むのがどれほど大変かを考えて、頭の中でストーリーをつくりあげます。そして、やめてしまうのです!
お母さんやお父さんが話しかけたり、お願いしたりするのは、事態を悪化させるだけのようです。
宿題のハードルを下げる3つの評価基準
悩みや進み具合を明確にし、見守るのに効果的なのが評価基準を使うやり方です。
大人は、メンタルの健康状態や苦痛を評価したり、どれだけその状態に対処しているかを測るのに使っています。
子どもにも、この方法を使うことでメリットがあります。
子どもの宿題を終わらせる能力に関して確かなデータを持つことで、「できないよ!」から「できるよ。前にやった証拠がこれだよ」へと変わることができます。
「Understood.org」では、ハーバード大学神経心理学者のJerome Schultzが、生徒の宿題に関する自己認識を高める、自身が開発した評価基準を共有していました。これを使って、子どもに宿題を見せながら、以下の3つの質問に答えてもらいましょう。
時間:この宿題を終わらせるのにどれくらい時間がかかると思う?
(そして子どもが実際に宿題をやるのにかかった時間を測るのを手伝います)
難易度:この宿題を終わらせるのはどれくらい大変だと思う?
1が「簡単」で5が「大変」の、1〜5までの5段階を使います。
能力:宿題を終わらせられる可能性はどれくらいあると思う?
1が「楽勝で終わる」で「どこから始めればいいのかもわからない」の5段階を使います。
これを使った翌日、「子どもに自分の予測がどれくらい当たったかを聞きましょう」とSchultzは書いています。
おそらく、宿題はそんなに大変ではなかったか、時間がそこまでかからなかったのではないでしょうか。
作文、計算、音読など、宿題の内容によって異なる評価基準を使うといいです。この情報を使うと、夕方の時間を計画的にうまく使えるようになります。
子どもの成長を記録するのに使える
実際、子どもが思っていたよりもはるかに宿題が難しかった場合は、学校の先生と話をする時の会話の糸口になります。
「学校は、子どもが宿題をやるのにどれくらいの時間をかかるかということについて、かなり明確にする必要がある」とSchultzは書いています。
また、子どもが徐々に成長するのを記録するのに、この評価基準を使うこともできます。
おそらく、新学期の最初に、子どもが難しさで5(絶対に難しい)と評価していたものが、2学期の頃には4や3になるかもしれません。そして、子どもが行き詰まったように見えたら、この経過を見せてあげるといいでしょう。
目的は、子どもに頭の中だけで考えるのをやめて、宿題に取り掛からせることです。
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Image: Sara Hassoun / EyeEm/Getty Images
Source: Understood
Michelle Woo - Lifehacker US[原文]