おかえりドラゴン!
去る3月2日に、SpaceXのファルコン9ロケットで国際宇宙ステーション(ISS)へと飛び立ち、スターマンを乗せたまま自律航行で無事に合体したSpaceXの商業用の有人カプセル「クルー・ドラゴン」(今回は無人でのテスト)。
8日に地球に帰還し、フロリダの海岸線沖の大西洋、発射基地から370km地点に着水することとなりました。
では実際に、生配信された映像でその様子をご覧ください。
帰還の様子
1:07:40辺りは、NASAのWB-57航空機のカメラが上を向いて捉えた映像で、大気圏に再突入したカプセルが火球のごとく空から落ちている様子が見られます。そして1:11:52でパラシュートが飛び出しました。ガイドとなるふたつのドローグ・シュートが開いた姿が確認できますが、カプセルはけっこう傾いていますね。有人飛行の際は、向きによってはツラい姿勢になるかもしれません。
続いて1:12:46でメイン・パラシュートが開き、大きな4つのパラシュートで落下速度がゆっくりと安定。そして動画では1:15:46、実際には太平洋標準時の午前5:45に無事に着水しました。尚、2:13:22からは船で回収される様子も確認できます。外はキャンプファイアーで焼いたマシュマロみたいに焦げていますが、中にいるスターマンは無事なんでしょうか?
成功したので次に移る
とにもかくにも、この無人テストの「Demo-1」ミッションは6日間で完了し、SpaceXのCEOイーロン・マスクの心配をよそに、無事に還ってきました。
おそらくこれは成功と見て良いと思います。なので次は、4月にクルー・ドラゴンの緊急脱出装置のテストを行ない、それも成功すれば7月にふたりの宇宙飛行士を乗せた有人飛行ミッション「Demo-2」へと移ります。
まずは4月、どんなテストになるのか続報を楽しみにしたいですね。