新生活を迎えるにあたって、調理器具を揃えることや買い替えを検討している人は多いでしょう。自炊をすることを前提に、効率よく調理してくれる最新家電を考えているかもしれません。
でも、実は冬の鍋料理専用ツールのイメージが強い『土鍋』こそ、通年活躍してくれる超コスパ良しの調理器具。使わないのはもったいないです。
使い方次第では、炊飯器を買わなくていいし、ほかにもさまざまな調理に使えるし、圧倒的な保温力でテーブルの上でも、ホッカホカがキープされますよ。
憧れの炊飯はとっても簡単
土鍋といえば、炊飯が有名ですね。
ご飯の炊き方はいろいろなところで紹介されているので割愛しますが、炊飯器で炊くよりも時間が節約できるし、火にかける時間は15分なので電気代やガス代も抑えられます。
土鍋炊飯をする上でのデメリットは、予約ができないところ。でも、そもそも時短で炊けますし、どうしてもすぐに食べたいなら、多めに炊いて冷凍保存しておけば解決です。
また、土鍋は煮込み料理など、炊飯以外にも活躍します。私がオススメなのは、余り野菜を消費でき、栄養たっぷりで体も温まるスープ作り。
それでは、作り方を紹介したいと思います。
超コスパ良し。放っておくだけの朝食用の野菜スープの作り方
まず、夕飯の準備のとき、ついでに野菜を切っておきます。根菜は薄めに切ります。
翌日の朝起きたら、野菜とソーセージ(だしの出る肉類)を土鍋に入れます。缶詰やパック売りの豆の水煮を入れるのもいいですね。
野菜から出る水分量を考慮しながら水を入れて、コンソメと塩胡椒を加えたら、蓋をして火にかけます。
沸騰して湯気が出たら、火からおろす
穴から湯気が出てきたら、そのままバスタオルで包み、安全な場所に置いておきます。
熱を逃さないようにバスタオルで包む
土鍋の部分が出ることのないよう、しっかり包みましょう。
カバーがあると、すぐにしっかり包めて便利
私はバスタオルで包んだ上から、裏地にボアをあしらったカバーをつけています。
バスタオルやカバーでなくても、ピッタリ包める専用の製品もありますよ。
こちらの書籍を参考にして、自分で作るのもよさそうです。
土鍋の保温力だけで具材に火が通る
火の通りやすい野菜を使っているので、25分くらいでこんな状態に。
放置している間に、コーヒーを入れたりお弁当を作ったりしています。
できあがり
野菜たっぷりのスープで、心も体も温まります。食欲がない朝も、これなら食べられます。
土鍋を使用するときの注意点
セラミック加工の土鍋でない限り、ちょっとしたお手入れが必要になります。
まず、使い始めるとき、鍋の小さな気孔をでんぷん質で塞ぐ「目止め」作業をしまxす。ちょっとハードルが上がったように思うかもしれませんが、やり方はとっても簡単。
- 水で洗って全体の水分を拭き、ひっくり返したまま自然乾燥する
- おかゆを作る
- おかゆを出して水洗いして、水分を拭き取ってから、ひっくり返して自然乾燥する
ひっくり返して自然乾燥する理由は、土鍋の底を濡れたまま火にかけると、ひび割れの原因になってしまうからです。使ったらしっかり乾燥させるのは、日常的にも気をつけなくてはいけません。
また、土鍋本体が水分と匂いを吸収しやすいので、使ったらすぐに中を片付ける必要があります(私は豚汁や肉じゃがを昼に仕込んで夜食べることもありますが…)。
とはいえ、土鍋が熱い内に洗ってはいけません。急な温度変化で割れてしまう可能性があるので、しっかり冷めるのを待ちましょう。
長く使えて愛着が生まれる道具
要は、買ってきたらまず「目止め」、長時間食べ物を放置しない、洗う時は温度が下がってから、水分を拭き取って自然乾燥を徹底すればいいのです。
習慣になってしまえば、特に大変なことはありませんし、土鍋はきちんと手入れすれば、長く使えます。それに、愛着もわいてきます。
慣れてきたら、煮物なんかも放置しているだけであっという間にできちゃって、手放せなくなりますよ。
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Photo: 中川真知子
Reference: Roomie