「学校卒業の進路なんて誰も教えてくれない」と、大人になることに関するr/AskMenのスレッドで、redditorのu/InvictaVoxは言っています。

レールを歩いてきた失敗の少ない人生

学校で人生の大半を過ごし、無事毎年進級して卒業したなら、人生を着実に進んできた実感があるのでは? 初めての仕事に就いた時も、自分は道を外れていないという感覚があるかもしれません。

しかし、20代前半で人生での大きな挫折を経験したことのない幸運な人は、卒業後おそらく最初の挫折を迎えることになるでしょう。

5歳かそれよりも若い頃から、学年や学期という単位で進む、長い道のりのプログラムに入ります。大学に進学するかどうかという選択肢はありますが、それでも決められたレールの上にいます。

多くの人の場合、卒業して初めてやっと失敗の十分なチャンスやタイミングが訪れるのです。

学校卒業後の計画を立てるのは素晴らしいことですが、問題の解決にはなりません。むしろ、問題の一部になることもあります。驚きや、衝撃や、失望を受け入れ、一時の失敗は一生の失敗ではないと頭の片隅に留めておくことが、問題の解決になります。

大学時代までの成功を引きずった私

すべてうまくいっていたとしても、しくじるかもしれません。例えば、私は大学卒業後の計画がそこまでありませんでしたが、非常に運がよかったのです。

卒業する前に、今はなき「Valleywag」(Gawker Mediaのブログネットワークのひとつ)の創設メンバーの編集者という、ひと目を引くような仕事にありつきました。そして、その年の終わりには解雇されました。私はすぐに「Valleywagで働いていた子」に興味のある、いくつかの会社の面接を受けましたが、完璧なチャンスが来るまで待てると思っていました。

その後3年、無職のフリーランスとして過ごし、つまらないと思った瞬間に仕事を辞め、いつもお金がなくて、友だちからお金を借りて、滞納した家賃を払っていました。

私は、早い時期に訪れた成功を、着実な成功へとつながるステップだと受け止め、横ばいや後退だと感じるような仕事は断りました。

大学時代にうまくいったことで、私には巨大なエゴと権利意識が生まれ、それによって何年も後戻りしました。

失敗を失敗と思わないこと

人生や仕事は大変なものだとわかっているのであれば、このようなことはできれば避けてほしいです。初めての挫折は動揺すると思いますが、挫折するとわかっていれば、それだけうまく対処することができます。大器晩成の話はあまり好きではありません。

ハリソン・フォードが俳優として伸び悩み、30歳まで大工のアルバイトをしていたというような話は、間違った教訓になることがあるからです。

しかし、成功している人たちは、最初はうまくいっていないことが多いというのは正しい教訓です。ですから、壁にぶつかった時は、どんなこともやる覚悟で、それを失敗だと考えないでください。

エゴを捨て失敗を受け入れる

その教訓を自分のものにするには、自分なりの道を見つけなければなりません。ファンタジー小説シリーズの方法がおすすめです。

私が20代の時に、大人の人生や生活でメタファーとして魔法を使う「大人向けのハリーポッター」とも言われる『the Magicians』三部作があったらよかったのにと思いました。

秘密大学を卒業した若き才能ある魔法使いたちは、現実世界の試練に対しては、自分たちの能力がひどく無力だということに気づきました。彼らは学生からいきなり大人になり、自分たちの能力は頼りなく、失われたことがわかります。

身に迫る危険に遭遇しても、それをどうすることもできません。能力があることの憂いと、やりがいのない人生に遭遇し、そのどちらもどうすることもできません。

しかし、彼らは自分たちの能力に見切りをつけ、成長し、大人になることを学びます。望んでいた道ではなかったけれど、能力を捨てるという道を見つけたのです。

あわせて読みたい

「なりたい自分」よりも、「なれる最高の自分」を目指そう

「なりたい自分」よりも、「なれる最高の自分」を目指そう

仕事がイヤでたまらなくなったときに試すべき12のこと

仕事がイヤでたまらなくなったときに試すべき12のこと

やりたいことは、1人でもはじめることが大事

やりたいことは、1人でもはじめることが大事


Image: tuaindeed/Shutterstock.com

Source: Amazon.com, Reddit

Nick Douglas - Lifehacker US[原文