私が子どものころ、学校の国語の先生たちは「接続詞で文をはじめてはいけません」と教えていました。

でも、これって間違いです。

英語の接続詞一覧

文法を少しだけおさらいすると、「接続詞」とは、文や節をつなげる言葉で、「だから(And)」、「しかし(But)」、「あるいは(Or)」が最もよく使われていますが、英語には全部で7つの接続詞があり、その頭文字を並べてFANBOYSと覚えます。

  1. For(~だから)
  2. And(だから)
  3. Nor(~も…でない)
  4. But(しかし)
  5. Or(あるいは)
  6. Yet(それでも)
  7. So(そのため)

接続詞は文頭に使えない?

英語を書くときは、上記のどれを文頭にもってきても大丈夫です。人類が文字を書き始めたときから今に至るまで、何の問題もありません。聖書の天地創造の冒頭を見れば、聖書が読まれるようになった昔から実践されている用法であるとわかります。

In the beginning God created the heaven and the earth. And the earth was without form, and void; and darkness was upon the face of the deep. And the Spirit of God moved upon the face of the waters. And God said, Let there be light: and there was light.

(初めに神は天と地を創造された。【さて(And)】地は茫漠として何もなかった。闇が大水の上にあった。【そして(And)】神の霊が水の上を動いていた。【それから(And)】神は仰せられた。「光があれ。」すると光があった。)

さらに、私が信頼している情報サイトGrammar Girlによれば、現代のあらゆる文法書も文体ガイドも「接続詞」を文頭に置いても基本的に問題ないとしています。たとえば、Chicago Manual of Style は次のように述べています。

歴史的にも文法的にも根拠がないにも関わらず、文頭に「and」、「but」、「so」などの接続詞を置くのは間違いだと広く信じられています。

でも、実際には、一流の文章にも接続詞で始まる文が10%ぐらい混じっています。接続詞のこのような用法は、何世紀もの間、最も保守的な文法学者でさえ、実践してきました。

もしかしたら、どこかの時点で、接続詞始まる文は、深く考えずに手の流れに任せて書いた感じがしたので、先生方はこのような書き方は一斉に禁止すべきだと思ったのかもしれません。でも、それは過剰反応です。

禁止するほどのことではなく、節度ある使用ができればいいのです。

文頭の接続詞の後にカンマはダメ?

でも、文頭に置いた接続詞の後にやたらとカンマをつけるのは、やめたるべきです。カンマをつけなければいけないと思い込んでいるなら、それは間違いです。

ただし、私は個人的には「So」だけは例外だと思っています。文頭に置いた「So」の後には、カンマをつけるのが私の好みで、Just Publishing Adviceでも同様の意見がシェアされています。

私は、文頭の「so」は、「therefore(だから)」のような接続副詞だと思うので、「therefore」の後にカンマをつけるように、「so」の後にもカンマをつけます。

So, I missed the 5:26 pm train, and then 5:55 pm, but finally made the 6:25 pm train.

(それで、私は5:26pmの列車に乗り遅れ、その次の5:55pmも逃してしまったが、やっと6:25pmの列車に乗った。)

Therefore, there I was, stood up and stranded for the second time.

(それで、私はそこでなすすべもなく2回も立ち往生していた。)

しかし、残りの6つの接続詞に関しては、私は通常カンマはつけません。

とは言え、米Lifehacker副編集長のAlice Bradleyさんは、私とは反対の意見で、「so」の後にカンマはつけない主義です。

ですから、今回私ははわざと「So」の後にカンマをつけて書いてみました。さて、彼女はどんな反応をするかですね。

あわせて読みたい

英語が自然と好きになる! ネイティブも使う、子ども向け英語学習サイト3選

英語が自然と好きになる! ネイティブも使う、子ども向け英語学習サイト3選

間違うのは日本人だけではない? 英語でよくある3つの「直訳すぎて残念な例」

間違うのは日本人だけではない? 英語でよくある3つの「直訳すぎて残念な例」


Image: Bankrx/Shutterstock.com

Meghan Moravcik Walbert – Lifehacker US[原文