Fitbitのスマートウォッチ「Versaライトエディション」レビュー:シリーズの中でいちばん安くていちばん優秀

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
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Fitbitのスマートウォッチ「Versaライトエディション」レビュー:シリーズの中でいちばん安くていちばん優秀
Image: Victoria Song/Gizmodo US

スマートウォッチを買うのって悩みますよね。安くないし、同じような機能なのに値段はピンキリだし、特に初めて買おうとする人にとってハードルが高いのでは。

Fitbitはまさにその問題を解決するべくFitbit Versaライトエディションをリリースしました。価格はApple Watch Series 4(GPSモデル)の半分以下という160ドル。EGC測定や音声アシスタントのような複雑なスマート機能はありませんが、各種通知は確認できます。

Fitbit Versaライトエディション

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Image: Victoria Song/Gizmodo US

これは何?:Fitbit Versaの廉価版「Fitbit Versaライトエディション」

値段:160ドル(国内価格:2万5290円)

好きなところ:素晴らしいトラッキングと価格。機能に不満なし

好きじゃないところ:色が明るすぎる

オリジナルとの違いはボタンの数と「高度な」機能

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左:ライトエディション 右:オリジナルVersa
Image: Victoria Song/Gizmodo US

The Versaライトエディションは、その名の通り、大人気Versaの廉価版。Versaと同じ大きなディスプレイとFitbit OS、ほとんど同じセンサーを搭載しています。違いは、VersaやVersaスペシャルエディションの「高度な」機能を取り除いているところ。

例えば、高度計が付いていないので階段を上った回数がカウントされません。それと、防水で水泳対応ではありますが、泳いだ距離はトラックしません。PandoraやDeezerといった音楽配信を利用するためのストレージもなし。ただ、Bluetoothを介してスマホで再生している音楽をコントロールすることは可能です。オンスクリーンのワークアウト・コーチ機能もなし。NFCを用いた電子決済Fitbit Payにも対応していません(後述するように、日本は最初からFitbit Pay非対応ですが)。

ライトエディションは機能だけでなく、ボタンも減って簡素化されています。Versaは左にひとつ、右にふたつのボタンが付いています。ライトエディションは右ふたつのボタンがなくなり、左ひとつになりました。

カラーは増えた

カラーバリエーションは増え、鮮やかなマリンブルーとマルベリーが追加されました。カラバリが増えたことは悪いことではありませんが、正直、ちょっと子供っぽくフォーマルイベントにはつけていけません。シルバーとライラックはアクセサリーを付け替えることで洗練された雰囲気になりそうです。

安くて無駄な機能がないライトエディションは神

重要なことは、ライトエディションがFitbitのスマートウォッチの中でもっともお手頃価格であるということです。ライトエディション160ドル、Versaは200ドル、Versaスペシャルエディションは230ドル、Ionicは270ドル(もともと300ドルだったのが値下がった)です。

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iPhoneの半額以下!
Image: Victoria Song/Gizmodo US

オリジナルのVersaは素晴らしいスマートウォッチ/フィットネストラッカーです。スマートウォッチというよりも、フィットネストラッカーに重きを置いたデバイスですが、それはWatchOSやWear OS、Tizenと比較してFitbit OSが成熟しきっていないから。デザインも格好いいわけでありませんし、ユーザーエクスペリエンスだって上で挙げたものと比較すれば洗練されていません。でも、それはVersaもVersaライトエディションも同じです。

機能面に触れましょう。右側のボタンがなくなったと書きましたが、使ってみたところ、不満はありませんでした。もともとVersaにはGPSもLTEも内蔵されていないので、スマホを携帯しないで屋外を走ることに関しては、まぁ、議論の余地があるでしょう。オンボード・ミュージック・ストレージがなくなったことに関しては、スマホを携帯して音楽を流す限り問題にはならないでしょう。階段昇降のトラッキングですが、もともとFitbitのこれはあまり正確ではないので、そこまで重要視する必要はないかも(というか、すべてのスマウォの高度測量機が正確とは言えないのですが)

正確さで言えばライトエディションの方が上!

オリジナルVersaよりも40ドル安くなったわけですが、正確さを妥協したわけではありません。時速5.6km/h(平均的な人の歩行速度)でトレッドミルを1.6km歩いた場合を、臨床試験でよく使われる歩数計Yamax SW-200 Digi-walkerと比較しましたが、歩数で1.3パーセントしか差がありませんでした。オリジナルVersaでは2.3パーセントも差が出たので、ライトエディションの方が正確に近いということになります。また、ライトエディションで時速8km/hで1.6km走ってみましたが、その時もYamaxとは1.9パーセントの差にとどまりました。一方、オリジナルVersaは3パーセント差

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性能いいでっせ。色は別として、ね
Image: Victoria Song/Gizmodo US

心拍数についてもチェストストラップ型心拍数計Polar H10と比較してみましたが、その差は毎分5拍以内。心拍数のモニタリングでもいい結果を出しています(一般にスマートウォッチよりもチェストストラップ型のほうが高精度です)。

ライトエディションが1番優秀じゃない?

3つのVersaスマートウォッチで、スペシャルエディションだけNFCが付いています。しかし、そのためだけに30ドル支払うのはいかがなものでしょう(日本国内ではFitbit Pay対応の金融機関がなく、今のところ利用できません)。しかし、Versaとライトエディションを比較したら、ライトエディションの方が一歩先を行っている気がします。

たくさん泳いだり、すでにアクティブな人でないかぎり、水泳トラッキングも正確さに不安がある高度計も必要ないのでは。もちろん、スマートウォッチ上での音楽再生もです。

Fitbitのオンスクリーンワークアウトは別のアプリが必要になるので、欲しいようであれば1手間かけて手に入れる必要がありますが、そういったことを考えても良いフィットネス機能がついた160ドルのスマウォは良いトレードオフだと思います。

まとめ

・必要なかった機能がなくなって160ドル

・フィットネスに強いスマウォを求めている人やスマウォ初心者向け

・正確さはオリジナルVersaより上

・コーチアプリは自分で入れる必要あり

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