残念ながらバトロイドには可変しませんが。
米空軍が最新の戦闘ドローン、「XQ-58A Valkyrie」初の映像をリリースしました。空軍によると、コンセプトから最初の試験飛行に漕ぎ着けるまで2年半の歳月が経過、初めて飛ばした感想は「予想通りに動作した」でした。
この試験飛行は2019年3月5日に、アリゾナ州のユマ試験場にて76分間行なわれ。空軍は15秒のとても短い映像でその様子をお披露目しました。
AFRLの「XQ-58A」プログラム・マネージャーであるDoug Szczublewski氏は、声明の中でこう話しています。
「XQ-58A」は、調達と運用が低コストで戦闘能力を提供する、今後の常識を変えるUAV(無人航空機)クラス初の例です
この無人機は、空軍研究所(AFRL)にて、通常より低価格かつ高速に軍用機を製造を目指す、「Low Cost Attritable Aircraft Technology (LCAAT)」プログラムの下で作られました。
性能
THE DRIVEの話では、「XQ-58A」は2,000マイル(約3,220km)を遥かに超える移動性能を持ち、精密誘導爆弾と監視機器の両方を運べるとのことです。
そして、かつてお伝えしたAI搭載の無人航空機「ロイヤル・ウィングマン」プログラムのコンセプトの下、有人飛行機の近くでサポートしながら飛行するためにデザインされているのです。理論的には、パイロットが操縦する戦闘機が、これらの無人飛行する戦乙女たちと並んで飛行することができ、敵レーダーの妨害から目標への射撃まですべてを彼女たちが行なうことになります。
開発した企業
さらにTHE DRIVEでは、完成形のヴァルキリーはサン・ディエゴの開発社クレイトス・ディフェンスが公開した初期のコンセプト・デザイン案にかなり忠実に作られていると指摘しています。
クレイトス・ディフェンス社は最近、米海軍用にレーザー兵器システム「AN/SEQ-3」も開発するなど、最新の武器技術の最前線にいます。カテゴリーでいえば「指向性エネルギー兵器」の部類に入る「AN/SEQ-3」は、最近ロシアとの間でハイテク武器の開発競争となっている、新時代の冷戦に投入されたひとつと言えましょう。
低コストと言えども、実際かかった費用は公開されていない「XQ-58A Valkyrie」。ですが一説では、1機につき2億~3億円くらいではないかと見積もられています。
Source: YouTube, US Air Force, THE DRIVE