私はできるだけ「知ってる」と言わないようにしています。友だちや奥さんが助けてくれようとしているのに、あまりにも言い過ぎているからです。
しかし、誰かが馬鹿なことを言ったり、私のことを馬鹿だと思ったりしていない限り、そんなに強く自分のエゴを守る必要はありません。「ありがとう!」とか「そうだよね!」と言っていれば、会話は続きます。
アーティストのAustin Kleonは、いま口をついて出てくる言葉以外に使える会話の切り返しの言葉を他にも書き出しています。
例えば、ほめ言葉をうまく受け取れない人は「そう言ってくれてありがとう」と言ってみましょう。また、誰かに批判されて、「うるせー」と言いたいけど言えないときは、「そうかもしれないね」と言いましょう。
定番の質問「どんな仕事をしているか」から会話を発展させるには
また、Kleonは、ライターのPaul Fordの有名な会話のやり方も紹介しています。
例えば、誰かに会って、仕事は何をしているのかを聞いたけれど、その後に何を言えばいいのかわからないときは「大変そうですね」と言ってみましょう。相手はおそらく心を開き、気持ちを吐露し、あっと言う間につまらない世間話ではなくなります。
米LifehackerのライターAlicia Adamczykの場合は、「仕事は何をしているんですか?」の後で「その仕事は好きですか?」と聞くようにしているそうです。そうすると、相手は鎧を脱ぐとのこと。
私の場合は、「どんな感じでその仕事をしているんですか?」と聞くのが好きです。同じような質問ですが、そこまで感情的な聞き方ではありません。
世間話をするときに使えるコツ
私自身が苦労のうえに学んだ、世間話をする際に使えるコツもあります。
誰かが、その人の専門分野に関して話しているときは、そのことについて質問をしましょう。そして、そのことについて決して何か教えようとしないこと。
例えば、遺伝学者と会ったら、あなたが読んだCRISPRの記事については話さないでください。そのことに関する意見を聞くか、あなたが感じた印象を正してもらいましょう。自由回答の質問で、肩肘張らずに聞きましょう。なんにでも判断を要求されるのが好きじゃない人もいます。
それに、性別、人種、その他のアイデンティティに関して、代表として話すことを求めないでください。
説明の中で興味のあることに注目し、そこを掘り下げてみましょう。「その仕事はどんな風にやるんですか?」とか「どうやってそれがうまくなったんですか?」など、相手がデキる人だという前提で質問をします。
沈黙から脱却するためのテクニック
私が陥りがちな会話での落とし穴に「これはみんな見た?」というのがあります。会話に参加している全員が見たことのあるものがあるまで、映画やショーの名前をあげ続けるときがあります。そのあげく、言うことがなくなって、全員が黙り込みます。
こんなときは、似たような映画やショー(もしくは本やミュージカル)を探してすすめ、どうしておすすめなのかを言い、この落とし穴から脱出しましょう。それから、今度は他の人のおすすめを聞きます。
話したくないことの代わりに話せるネタを用意しておく
また、誰かにあなたの仕事は何かと聞かれても、あまり話したくないときのために、会話が途切れないよう準備をしておきましょう。
自分の趣味や、昔やっていた好きだった仕事、仕事を価値あるものにしているものなどに話題を変えます。
聞かれたことにすべて答えなければならないわけではなく、会話をしているのだということを覚えておいてください。
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Image: Lan Pham / Unsplash
Source: Austin Kleon, Medium
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]