日本では東京五輪を見据えたキャッシュレス化が政府の肝入りで推進されていますが、ライフハッカー[日本版]読者の皆さんは、どんなクレジットカードをお使いでしょうか。
先日、Appleファンにとって、興味深いニュースが飛び込んできました。
今春、Appleと投資銀行のゴールドマン・サックスが提携して、クレジットカードを発行するとThe Wall Street Journal(WSJ)が報じたのです。
米Lifehackerでも、「Appleとゴールドマン・サックスのクレジットカードは購入すべきか?」と、還元率や特典を予想する記事が出ています。
Appleのクレジットカード、還元率や特典は?
The Wall Street Journal(WSJ)によると、「このクレジットカードは、マスターカードの決済ネットワークを使用し、iPhoneに搭載された「Apple Wallet」に登録すると、利用額を確認できたり、最大利用額を設定できたりする」というもの。付与されたポイントもトラッキングできるようになりそうです。
ポイントの還元率は2%の予定で、これはアメリカ国内の金融機関が発行するクレジッドカードの一般的な還元率ですが、これに加えて、Apple製品購入の際には何らかの特典がある見込みです。具体的な特典については、さらなる報道が待たれます。
ゴールドマン・サックスの戦略とAppleの狙い
米系投資銀行の代表格であるゴールドマン・サックスは、これまで大企業や超富裕層のみを顧客にしてきましたが、2016年から、オンラインサービスをメインとするインターネット銀行「ゴールドマン・サックス銀行」を設立し、中所得層をターゲットにした金融サービス「マーカス」を提供し始めました。
Appleとの提携は、こうした一般消費者向けサービスを拡大する戦略の一環であり、特に パソコンよりスマホやタブレットを駆使する ミレニアル世代(20〜30代)を取り込む狙いがあると、金融情報サービス提供サイトのNerdWalletは指摘しています。
ただし、必ずしもこのカードがミレニアル世代を惹きつけるかどうかは微妙。
「ミレニアル世代は物を買うことより体験にお金を使いたい傾向があるため、旅行でポイントがたまるカードのほうが魅力的だと感じる可能性がある」とNerdWalletは分析しています。
日本に上陸する可能性はまだ未定
新しいクレジットカードを契約するときは、年会費やポイント還元率、付帯機能等を比較して、自分の購買習慣に合っていることを確認することが重要です。
ですから、普段どんなにAppleブランドを愛用していても、Appleが発行するカードだからという理由で盲目的に飛びつくべきではないでしょう。
現時点でこのカードの発行はアメリカ国内に限った話で、将来日本に上陸するかどうかはわかりません。
また、日本で展開する際は、カードの還元率や付帯機能も日本の状況にあわせて、アメリカとは異なる可能性があります。ですから、カードのブランドに惑わされず、入会する前に、諸条件をしっかり確認したほうがいいですね。
日本の主要クレジットカードと比較してみた
最後に、日本でポピュラーな3つのカードの還元率をご紹介しましょう。
付帯機能などの詳しい情報は、各カード会社のリンクでご確認ください。
年会費永年無料。還元率1%(100円につき1ポイント=1円)。
楽天市場の利用で還元率3倍、楽天ブックス・楽天トラベルの利用で還元率2倍になります。ポイントアップのキャンペーンがほぼ常時開催されており、貯まったポイントは、楽天サービスや街の加盟店で1ポイント1円として幅広く利用できます。
還元率は1000円ごとに1ポイント。年会費は1250円+税。
VISAギフト券への交換なら1000ポイントで5000円分に交換可能(実質還元率5%)
2019年3月1日以降、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、マクドナルドで三井住友Visaカードを利用して買い物をすると5倍のポイントが貯まります。
還元率1.0%。年会費永年無料。入会後6カ月間はポイント加算率が2倍にアップ。
オリコカード会員向けのインターネットモール「オリコモール」を利用すると、さらに0.5%のオリコポイントが加算されます。
比較してみると還元率2%というのは、高いほうかも? 噂が本当なら、他社のクレジットカードより魅力的に見えるかもしれませんね。
ちなみに、日本では上記3つのカードを含む多くのクレジットカードが、Apple Pay(日本で購入したiPhone 7、Apple Watch Series 2以降のデバイスで使用可能)とタイアップしています。
Apple Payにクレジットカードを登録すれば、プラスチックのクレジットカードも携帯不要になるので、スマートな決済方法として今後ますます普及しそうです。
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Image: Drew Angerer/Getty Images
Source: The Wall Street Journal, Lifehacker US, NerdWallet, 楽天カード, 三井住友カード(1, 2), オリコカード