天からクモの糸が降りてきた感じ?
「キャスト機能(テレビにスマホの映像をワイヤレスで映す機能)以外に用途がない」と米Gizmodoをがっかりさせた、Chromecast。ところがGoogle、これを未来のテレビゲーム機にしてしまうとのことで、米Gizmodoも前言撤回をせざるを得なくなりました。
救世主現る
キャストするだけ、それ以上でも以下でもなかったChromecast。ですが先日発表されたゲーム・サービス「Stadia」用に使えるようになれば、話は別です。デスクトップでもスマートフォンでも、どんな端末からでもChromeがあればクラウド上でゲームが遊べる「Stadia」を、Chromecastを経由して大画面のテレビでプレイできるようになるワケです。これができるのは、ゲームを各端末にインストールするのではなく、ネットの向こうのデータセンターからプレイ映像だけ配信するというStadiaの仕組みのおかげなんですね。
Chromecastは、60fpsで1080pの画質ですが、ほとんどの人たちにとって重要ではありません。また9,720円のChromecast Ultraだったら、60fpsで4KのHDR画質を表示してくれます。とはいえうまく表示できないバグが発生するという話もあったりしますが……。
半年前なら、ゲームをキャストするのはちょっと変わった楽しみ方と捉える傾向がありました。そして60fpsというのは、ゲーマーなら気になる数字です。Chromecastに大容量の配信データを最高の状態でキャストするには、適切なネットワーク環境が必要になるでしょう。
「Stadia」が本当に今騒がれているようなすごい代物であれば、家庭用ゲーム機の代表格であるPS4やXbox Oneと同等の体験ができるようになるでしょう。Googleはこのサービスが手軽で便利なだけでなく、家庭用ゲーム機より速くてパワフルでより良いものであるかのように宣伝しています。GDC 2019(ゲーム開発者カンファレンス)での発表では、PCでプレイしているゲームと新しいコントローラーをChromcast経由のテレビに0.5秒で切り替えられると謳っていました。
年末あたりに新型がくるか?
安いChromecastは1080pのまま機能は向上せず、これまで出たほとんどのChromecastは、「Stadia」が主流にするという4Kに対応していません。なのでGoogleは近い将来、おそらく「Stadia」が使えるようになる年末には、4Kと「Stadia」に対応した新たなChromecastを打ち出してくるでしょうね。Googleは、新型で8K・120fpsをサポートしたいと話しているので、次世代型は驚くべき飛躍を遂げることと思われます。
ということで、もうChromecastにはがっかりさせられずに済みそうですね。そんなことよりAndroid用のセット・トップ・ボックスが欲しいと思っている人もいますが、Chromecastがゲーム機になるというのはうれしいニュースでした。「Stadia」のリリース日や利用料金などなど、まだ不明な点が多々ありますが、続報を待つとしましょう。
Source: Chromecast Ultra, reddit