だいぶ暖かくなりましたが、日が落ちるとまだまだ肌寒く感じますね。油断して薄着で出掛けてしまい、風邪をひいてしまってはいませんか。

風邪をひいているときは、栄養のあるものを摂取したいところですが、あまり食欲もないし、料理するのはしんどいもの。

そこで、そんな調子の悪いときの辛さがやわらぎそうな、簡単に作れて元気が出る飲みもの3品をご紹介したいと思います。

黒糖生姜ドリンク

黒糖生姜ドリンク
Photo: 大崎えりや

▼材料(分量はお好みで)

  • 生姜
  • 黒糖

鍋に生姜を入れて加熱し、沸騰したら黒糖を適量入れます。生姜は煮るほど香りが強くなるので、好みの香りになったら火を止めてください。

生姜には体を温める働きがあるといわれ、発汗を促して熱を下げる効果が期待できます。

黒糖にも同様に、体を温める作用があるといわれているうえ、ミネラルも含んでいるので、風邪で弱っているときの栄養補給にピッタリ。

黒糖は多めに入れたほうがおいしいですよ。風邪をひいてなくても、朝の出勤前に飲んでいけば、体もポカポカして、ヤル気もグンと湧いてくることでしょう。

オレンジウーロン茶・グレープフルーツほうじ茶

オレンジウーロン茶とグレープフルーツほうじ茶
Photo: 大崎えりや

▼材料(分量はお好みで)

オレンジウーロン茶

  • 100%のオレンジジュース
  • ウーロン茶

グレープフルーツほうじ茶

  • 100%のグレープフルーツジュース
  • ほうじ茶

オレンジウーロン茶」は、100%のオレンジジュースをウーロン茶で割ったもの。「グレープフルーツほうじ茶」は100%のグレープフルーツジュースをほうじ茶で割ったものです。

ジュースとお茶の比率は1:1ではなく、ジュース多めがおいしいと思います。

風邪をひいて熱が出ているときは、冷たいものが欲しくなりますが、そういうときに飲んで欲しいドリンクです。

見た目はどちらも普通のジュースのようですが、飲むとほんのりお茶の味を感じます。ポイントは、どちらもほのかな苦みがあること。それぞれ、ウーロン茶の苦みと、グレープフルーツの苦みが、爽やかに感じられるでしょう。

風邪にはビタミンCが良いといわれていますから、栄養補給の面においてもバッチリですね。

このレシピができたきっかけ

以前、熱でしんどいとき、仕事の付き合いで出掛けなければいけないことがありました。そのとき、体調を気遣ってくれたバーのマスターが出してくれたのが、オレンジリキュールウーロン茶で割った飲み物。とてもおいしかったのを覚えています。

これは、そのとき出された飲み物のアルコールが入っていないバージョンというわけです。

ネギと生姜の卵スープ

ネギと生姜の卵スープ
Photo: 大崎えりや

▼材料(1人分)

  • 生姜…好みの量で
  • ネギ…好みの量で
  • 鶏がらスープの素…適量
  • 卵…1個

を入れた鍋に皮付きの生姜と適当に切ったネギを入れて、火にかけて沸騰させます。そこに、鶏がらスープの素をお好みで加え、を割り入れてできあがり。

風邪をひいているときは、わざわざを溶くのが面倒だと思うので、そのまま割り入れてかまいません。

風邪のひき始めや、回復してきたころに食べたい優しい味のスープです。卵が入っているので、タンパク質も摂れて栄養が補えます。食欲があるなら、ご飯を入れて雑炊にしてもいいですね。

風邪のときだけでなく、二日酔いの朝にもどうぞ。お酒を飲みすぎた翌日の陰鬱な気分も穏やかに、体調の悪さもやわらぎそうです。


調子の悪いときは、どうにも体が動かないものです。とにかく余計な手間は省き、最低限の調理で最大に体を癒してくれそうな今回のレシピを活用してみてください。

レシピ・文オガワチエコ

料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。

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Photo: 大崎えりや

Reference: JAグループ 福岡