人生って時間足りなくない?
Appleのスペシャルイベントが、日本時間の3月26日午前2時から2時間にわたって行なわれました。
今回は予想通り、その大半がサービスの発表でしたね。しかもそのほとんどがサブスクリプションサービスでした。雑誌サブスクの「AppleNews+」から始まり、ゲームサブスク「AppleArcade」、オリジナル動画サブスク「AppleTV+」というコンテンツ祭り。一応ハードもでましたよ、「Apple Card」の物理のやつ! とにもかくにも、日本でもこの恩恵が享受できることを祈って騒ぎながら待ちましょう。
スペシャルイベントの内容を追ったリアルタイム更新のアーカイブは以下でどうぞ。
音楽が流れはじめました!
Carly Rae Jepson の『Now that I found you』から、Khalidの『Talk』へ。(via The Verge)
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— Tim Cook (@tim_cook) 2019年3月25日
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ティム・クックがこんなツイートを…。
会場で俳優のJosh Gadを見つけたとの情報が。Charlie DayとTim Robbinsもいたとのこと!(via The Verge)
多分イベント前の最後らしき曲はPhoenixの『Lisztomania』。
始まりました!
Think different productionの文字がスクリーンに。
映画のタイトルロール風の映像が流れます。いろんなプロダクトやサービスをリファレンスしていますね。
ティム・クックCEOの登場です。
今回は違う種類のイベントです。Appleはこれまで数十年、最高のハードウェアを作ってきました。
ではサービスとは何でしょう? 辞書では、誰かを「助ける」ことと出ています。
たとえば、iPhoneではパワフルなハードウェアとソフトウェアによって、ユーザーは人生の大事な瞬間を捉えることができます。
ハードウェア/ソフトウェア/サービスの融合。それはAppleが誰よりも上手にやってきたことです。
我々にはiCloudやSiri、Mapのようなサービスがあります。さらにApple Pay、Messages、FaceTime、Find my iPhone、などなど。
これらのほとんどは無償ですが、中には有償のものもあります。
我々はハードウェアと同じようなアプローチでこれらのサービスを作ってきました。
簡単で、細部へのこだわりがあって、プライバシー/セキュリティに配慮しています。
Apple Newsについて
今日はさらにこれを広げていきます。まずはApple Newsから行きましょう!
Apple Newsを作ったときはニュース体験を新しいものにしたかった。Slate Magazineは我々のニュース源の選択を評価してくれました。
Apple Newsは今、ナンバーワンのニュースアプリです。
我々のエディターが大事なニュースを毎日選んでいます。
私はニューススタンドから雑誌を選ぶという体験が好きです。
でもその雑誌をすべて手にすることができたら?
そこで私たちは今日、Apple Newsに雑誌を持ってきます。(VOGUEやNational Geographicといった雑誌の画像がスクリーンに流れます)
雑誌のサブスクサービス「Apple News+」発表!
Apple News+。これで我々のニュースサービスは新たなレベルに行きます。
イメージ動画が流れます。
ジャーナリストたちが登場し、現代のジャーナリストの役割などを語ります。
ニュースの「入れ物」が変化しているとのこと。雑誌の表紙がApple News+の中に入っていきます。
アプリ担当VPのRoger氏が登場。300誌以上の雑誌を取扱います。
ファッション、エンターテインメント、旅行、食、テクノロジーなどなど。これら雑誌が一堂に会するのはApple News+だけ。
Appleのアプリデザイナーが登場しました。
アプリのトップからは、Top Stories、Trending Stories、For Youという構成で記事を楽しめます。雑誌の「Live Cover」は表紙が動画!
雑誌の中身も美しいデザインです。豊富なインフォグラフィックスなども用意されています。
My Magazinesの中にはお気に入りの雑誌を入れておけます。
記事の中にも、タイトルなどの動く部分が入っていることも。
iPadで読むときは大きなサイズにしっかり最適化され、美しい写真が楽しめます。
Roger氏が再び登壇。Apple News+はこれだけじゃありません。
ニュースレターサービスのthe Skimmのようなプレミアムコンテンツもあります。
LA TimesやWall Street Journalも入ります。
Apple News+は専門家が雑誌をキュレーションをしています。
またAppleはユーザーが何を読んでいるか把握しないし、広告がトラッキングすることもないです。
毎年8,000ドル分の価値が、月9.99ドルから利用できます。
Family Sharingで、家族間でも共有できます。家族共有の追加料金はなし。
今日から利用可。初月無料です!
アメリカからスタートし、カナダへ展開。カナダではカナダの30の雑誌も追加。
2019年の秋にオーストラリアとヨーロッパへ。(日本は…?)
なんでか最後にWalking Tokyoの雑誌記事が…。
Apple Payについて
ティム・クックCEOが再び登場。次はApple Pay。
Apple Payは財布の置き換えを意図していました。今年は100億トランザクションになると見込まれます。
アメリカでは70%の店舗で採用し、オーストラリアでは99%が採用しています。
これからさらに40カ国に進出予定です。
ロンドンやモスクワ、東京などでは鉄道の改札でも使えます。
これからはアメリカのポートランド、シカゴ、ニューヨークでも鉄道の改札で使えるようになります。
Apple Payはさまざまな支払いで使えますが、さらにクレジットカード体験も変えていきたいです。
求めるのはシンプルな申し込み、手数料なし、低い利率など。
クレジットカード「Apple Card」発表
Apple Cardを発表!
Apple CardはAppleの考える思想に基づくカードです。
Apple PayのVP、ジェニファー氏が登場。Apple CardはiPhone向けにデザインされてます。
iPhoneからサインアップし、数分後にはカードを受け取れます。
Apple Payが使えるところならどこでも使えます。Walletアプリの中に入っています。
登録情報の更新もiPhone上のメッセージで可能。
Apple Cardの履歴は従来のクレジットカードよりわかりやすく、どこで何に使ったかが見えるようになっています。自動でカテゴリ別で色分けもしてくれます。
さらに週ごと、月ごとの分析も自動で行ない、「Daily Cash」というリワードプログラムもあります。
Daily Cashのキャッシュバックは毎日受けられます。
朝にコーヒーを買ったり、食材を買ったり、毎日の買い物をするごとに、買った金額の2%がDaily Cashにたまります。
またAppleからの買い物やApple Musicなどの支払いであれば、3%を還元! Daily Cashに上限はなし。
毎日お金がもらえるなんてすごくないですか?
また、Apple Cardでは借りてる金額と利息がきっちりわかるようになってます。そしてNo Feeです。
借りたときの利率も極力低く抑えています
ゴールドマン・サックス、Mastercardとパートナーシップを組んだことで、全世界で使えるようになりました。
プライバシーとセキュリティについて。Apple Cardではデバイスごとに番号が発行され、Apple Payと同じチップに保存されます。
なにかを購入する際は、Touch IDかFace IDで認証されます。
Appleは、ユーザーがどこで誰にいくら払ったか把握しません。ゴールドマン・サックスもこれらの情報をマーケティングなどに利用しません。
そしてApple Payが使えないお店でどうするかも考えました。
動画が流れます。
物理カードの登場です。カードはチタン製。カード番号なし、セキュリティコードも有効期限もサインもここには書かれてません。
このカードで買った場合でも1%のDaily Cashはもらえます。
Apple Cardは今年の夏から使えます(対象国は不明…)。
App Storeについて
再びクックCEOへ。次はApp Store。
App Storeは新たなアプリ発見の場となってきました。
毎週、5億人以上の人が訪れています。iPhoneは世界最大のゲームアプリの場です。
App Storeには、無料も有料も含めて30万個のゲームアプリがあります。
ゲームのサブスクサービス「Apple Arcade」発表!
私たちは有料ゲームをより多くの人へ届ける方法を考えました。Apple Arcadeです。
これはゲームのサブスクリプションサービスで、Appleが各ゲームタイトルの開発をバックアップしています。
イメージ動画が流れます。
Final Fantasyのクリエイター坂口博信さんも登場。コンテンツ作り込みのこだわりを語ります。
作り込んだゲームが、iPhoneやiPadという広いユーザーに使われることは「奇跡的にうれしい」と。
サブスクリプションで100以上のゲームをプレイできます。
Apple ArcadeはApp Store内のタブでアクセスできます。常に新しいゲームが追加されます。
iPhone、iPad、Mac、Apple TVでプレイできます。オフラインでもプレイ可能です。
広告も、アプリ内の追加料金もありません。Family Sharingも可能です。
ゲームのティザー動画が流れます。
Apple Arcadeは今年の秋からスタート。価格は後々発表します。150以上の国/地域で使えます。
Apple TVアプリについて
次はTVについて。
今TVにはあらゆる選択肢があって選ぶのも大変です。
Apple TVアプリが変わります。
ケーブルテレビやネットテレビもApple TVアプリ内で見られるようになりました。
でもバンドルは多すぎることも。欲しいものにだけお金を払う、全部アプリ内で、オンデマンド、広告なし、オンラインでもオフラインでも、ベストな映像と音、家族共有、ということを実現。
VODのプラットフォーム「Apple TV Channels」発表!
Apple TV Channelsもはじまります。
Apple TV ChannelsはHBOなど多くの局をカバー。
Huluなどのサービス内の番組も、ケーブルテレビの番組も。エディターがベストな番組を選び出しています。
Apple TVアプリは機械学習でユーザーが好きな番組をおすすめします。
映画もスポーツもApple TVアプリから見られます。
HuluもAmazon Primeビデオもここから見られます。最新映画の予告編もここからチェック可能。
自分がみたいものはUp Nextとして登録。
子供向け番組もまとめられています。お気に入りキャラクターがここで全部見られます。
再びピーター氏。Apple TVアプリは今年の5月に更新、秋にはMacへ。
さらに、スマートTVに提供します。サムスン、LG、ソニー、Vizio。
そしてRokuとAmazonのfireTVへ。あらゆるスクリーンへApple TVアプリを提供。
今Apple TVアプリは10カ国で提供していますが、これから100カ国以上へ拡大します。
ここでもプライバシー/セキュリティを強調。
オリジナル動画コンテンツ「AppleTV+」発表
再びクックCEOが登場。
Appleはつねに世界を良くしようとしてきました。
クリエイティビティの力を信じています。素晴らしいストーリーは世界を変えることができます。
そこでクリエイターたちとパートナーシップを。
AppleTV+の発表です。
ストーリーテラーたちによる動画が流れます。
スティーブン・スピルバーグ、J・J・エイブラムスが登場。
さまざまな監督たちがストーリー、作品を作ることについて語ります。
作ることの苦労、不安、などなど。そんな中でも起こる素晴らしい瞬間。作り上げたストーリーを世に出すということ。
そしてスピルバーグ氏本人が登壇!
『Amazing Stories』という作品について語ります。
次にリース・ウィザースプーンとジェニファー・アニストンが登場!
さらにスティーヴ・カレルがジョイン。
この3人が主要人物で展開される物語『The Morning Show』という番組をやるとのこと。
次にジェイソン・モモア氏が登場。アルフレ・ウッダード氏と一緒です。
視力のない人類の物語、邪悪な女王、などなどの冒険譚について語ります。
クメイル・ナンジアニ氏が登場。パキスタン系の彼がアメリカに抱いた夢、アイオワ州で見た現実を描いた、移民の物語『Little America』という作品をやるようです。
イランやシリア、メキシコからの移民の、アメリカのあらゆる土地での生活、夢、といった内容を描きます。
次にセサミストリートのビッグバードが登場。
コーディもジョイン。セサミストリートをフィーチャーしたキッズ番組をやるようです。
コーディングをテーマにしています。(だからキャラクターがコーディなのね)
子供向けなのにコーディング? そんなのとんでもないって風潮を変えていきますよ。
次はJ・J・エイブラムスとサラ・バレリスが登壇。
若いミュージシャン女性のストーリー『Little Voice』を作ります。
サラ・バレリスによるテーマソングの演奏です。
Appleの中の人が壇上に戻りました。そろそろシメなんでしょうか?
クリエイターたちの名前、映像のチラだしが並びます。
各番組のトレーラーをコラージュしたトレーラーが流れます。
これらの番組はもちろんApple TVアプリで見られます。
広告なしのサブスクリプションサービスで、Apple限定オリジナルコンテンツを提供します。今年秋から100カ国以上の国で開始する予定です。
クックCEOが再び登場。
もうひとり、素晴らしいストーリーテラーがいるとのこと。
動画が流れます。世界が必要としている声。
オプラ・ウィンフリーが来ました。
今はユニークなときです。テクノロジーとヒューマニティをいかに使うか。
私たちはつながり、共通点を求め、分断を癒そうとしています。私はそのためにAppleに協力することにしました。
この瞬間に奉仕するために。世界の人とともに変化を起こすために。
ふたつのドキュメンタリー、ひとつは『Toxis Labor』と、もうひとつメンタルヘルスをテーマとした作品です。恥やスティグマを共感や正直さへと換えていきます。さらに世界最高のブック・クラブを作ります。
すべての人が人間として最大の自分になれるように。すべての人がAppleを通じてつながることで。
クック氏とオプラがハグをします。拍手喝采。
クック氏が戻りました。
我々がすることのすべての中心はユーザーです。
Apple社員とハリウッドのパートナーへ感謝と拍手。
最後はサラ・バレリスの『Brave』でシメています。
あれ?お値段は?
これにてAppleスペシャルイベント、終了です! 夜中までお付き合いいただき、ありがとうございました!
Source: Apple