インフルエンザ薬「ゾフルーザ」に対する耐性ウイルスが登場していることが以前話題になったが、ゾフルーザを投与されたA香港型インフルエンザ患者30人のうち22人から耐性ウイルスが検出されたという(NHK)。また、ゾフルーザを服用していない人からも耐性ウイルスが検出されているそうだ(日経新聞、ハザードラボ)。ゾフルーザの耐性ウイルス問題については治験段階でも指摘されていた。また、耐性ウイルスは増殖能力が低下するともされていたが、増殖能力が低下していないことも確認されたという。
はっや! (スコア:0)
それ以外言えることがない
Re:はっや! (スコア:1)
インフルは毎年新しい型が流行るというし、耐性ウイルスが登場しても翌年に持ち越されないなら長期的にはそこまで深刻ではないのかもしれない。
けど、作用機序的に他と違うことが重症者に対し有効かもしれないって話からすると、
その流行期内限定であってもそこらに耐性ウイルス保有者が出現する状況が好ましくないというのも理解できる。
ゾフルーザでないとだめなケースで本当に有効かを早いところ見極めてもらわないと、
医療界でゾフルーザをどう使うべきかが収束できずなし崩しに乱用されてしまいそうだ・・・
Re:はっや! (スコア:4, 興味深い)
いや、2000年代に乱用で耐性が生まれて翌年以降のウイルスに継承されてしまったアマンタジンという前例があるので、今年出てきたゾフルーザ耐性来年も以降に継承される可能性が高いと考えるべきかと。
ゾフルーザは耐性生まれやすいというのは治験の時点でわかってたようですが、たった1年でここまで急激に耐性ができてしまうのは予想外だったんでしょうね。このペースだと数年で使えなくなるのは覚悟が必要かと。
Re:はっや! (スコア:1)
インフルエンザA型の進化の速度(遺伝子が変異する速度)は、哺乳類の数百万倍だそうですからね。
Re: (スコア:0)
あと百年くらいで人類を凌駕する存在になったりして。
# 百日咳ウィルスが進化して人類とお茶するようになるのには百億年くらいかかるようですが
Re: (スコア:0)
もう変異速度は凌駕してるじゃないですか。
ほかになにで人類を凌駕しないとダメなんでしょうか
Re: (スコア:0)
なんでこんなにゾフルーザって耐性できやすいの?機構的な問題?詳しい人おらん?
Re: (スコア:0)
別に詳しいわけではなく素人考えだけど。
従来の薬はインフルエンザウイルスが細胞外に出る事を阻害する作用だったのが、ゾフルーザは増殖を抑える薬で細胞外に出る事を阻害しない(薬で抑制されたウイルスが外に出やすい?)ってのが影響しているかもしれない。
後、ゾフルーザは飲むのは1回で良いのだけど、飲む量が人によって違う(通常は2錠で体重85kg以上は4錠だったかな)ので、処方時にその辺が適切にされていたかだよね。(本当は4錠処方しないとならない人に2錠しか処方してなかったとかありそう)
Re: (スコア:0)
機構的な問題では?
他のが増殖後の放出抑制に対し、こいつは増殖を抑制する。
素人考えだけど感染した細胞単位で見れば、
他の薬は非耐性株が耐性株の増殖に使用できるリソース食いつぶすけど、
この薬は耐性株が増殖に使えるリソースが丸々余ってる。
(増殖の阻害と放出の阻害の違い)
増殖したウィルス放出後の挙動で他の薬でも耐性が生まれ得るとは思うけど、
耐性株の感染細胞内での優位性は無いだろうし。
耐性獲得変異の起きる場所も関係すると思う。
結局の所変異は細胞内で起きる(だよね?)わけで……
増殖用リソースをガチャ権と見立てると、
ゾフルーザ相手ならインフルは耐性変異獲得ガチャでリセマラできるようなもんかと。
Re:はっや! (スコア:1)
詳しい原因はわからないけれども、まさしく同じようなことを
国立感染症研究所が考えているとしています(@see 耐性が現れやすい理由) [nhk.or.jp]
ゾフルーザ2.0待ち (スコア:0)
98で完成する
どういう事? (スコア:0)
治験で問題ないから販売できたんじゃないのか?
Re: (スコア:0)
とりあえずそこそこは効いて副作用がなければ別に良いんでは? あっさり耐性を獲得されてしまってすぐに使えなくなったとしても、「あっさり耐性を獲得されてしまってすぐに使えなくなるいまいちな薬」が使えなくなるだけの話で。1シーズンでも使えたら、他の、もうちょっと耐性を獲得されにくい薬をその分だけ温存できる。
Re: (スコア:0)
ゾフルーザって本来はタミフルに耐性持つウィルスが出たら使う薬だったんじゃないかな?
それが承認1年目から病原体に耐性獲得されちゃうなんて
抗インフルエンザ薬四天王の風上にも置けない情けなさですな。
Re: (スコア:0)
非常にざっくり言うと治験(販売前の臨床試験)は、短期の有効性・安全性がOKとなれば承認されます。
「耐性ウイルスが発生しやすい」は、あくまで「基準をクリアした中ではイマイチな奴」という評価であって、「売るべきではないほどひどい」わけではない(と判断された)。
また、治験ですべての問題点を発見することも不可能です。
どうしたって特異体質の人や基礎疾患のある人や妊娠中の人への効果が「後から」分かることはあり得ます。もちろん作用機序や動物実験から「避けるべき人」は規定しておくんですが、本人がソレと分かってないまま服用することもザラですし。(妊娠の初期の初期なんて本人も気づいてない段階ですしね)
そういうのは市販後調査といって、販売した以降も追跡調査して「危ないと思ったら服用を止めさせたり販売を停止させる」仕組みがあります。
マーキング (スコア:0)
としていつか役に立つ日が来るような気がする