来年の夏には間に合う。お腹を人工的にシックスパックに割る手術

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
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来年の夏には間に合う。お腹を人工的にシックスパックに割る手術
乳房矯正と三角筋/上腕二頭筋増強術もあわせ、術後1年でこの通り!
Image: Journal of the American Society of Plastic Surgeons

高須クリニックの院長がされていたアレですかね。

皆さんはトレーニングジムで筋トレしたことあります? あれ、筋トレするよりジムに足を運ぶほうがよっぽど大変だったりしますよね。会費だけ払って行っていない、なんていう人もたまにいます。

ですが今、世の中には一生懸命に腹筋を鍛えるより、一気にお腹を6つに割る! 方法があったりするんです。

それはマイアミ大学にある、レオナルド・M.ミラー医学部にいる科学者らが編み出した最新の整形技術で、「アブドミナル・エッチング」と呼ばれるもの。この技術は、お腹の脂肪をあたかも毎日ジム通いでもしたかのような、シックスパックに整形してくれるのです。

吸引器で皮下脂肪を「彫刻」する

アメリカの整形手術に関する学会誌、Journal of the American Society of Plastic Surgeonsに発表された研究では、「アブドミナル・エッチング」は電動による脂肪吸引をよりピンポイントで行う手法。吸入器に繋がれた振動する管が、皮下脂肪を吸いとるのです。

整形外科医は吸入器を使って、腹筋のラインを強調するように脂肪の層を彫刻します。男性なら腹筋を6つに割るように、そして女性なら縦に3つ割れるように作ってゆくのだとか。

この脂肪彫刻は、腰の線をハッキリわかりやすくすると共に、患者の好みに応じて柔らかく、浅い割れ方にしたり、はたまたクッキリと彫りが深い割れ方にも調節が可能なのだそうです。

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ヒップラインも整えて、術後半年でこの通り。
Image: Journal of the American Society of Plastic Surgeons

怠け者が受ける手術じゃないよ

もし、あなたが人生で一度もジムに足を踏み入れたことがなく、さらにたった1回でも腹筋を鍛える苦行を想像できないのであれば...この施術はあなたを一晩でマッチョモデルにしてくれる魔法じゃありません。

この研究に参加した被験者は健康的な食事制限と定期的なエクササイズを行っている人たち(男性が26名、女性24歳、平均年齢26歳)。すでに素晴らしい肉体を持っているが、欲しくもない皮下脂肪がお腹からいなくなってくれないことに苦しんでいる人たちなのです。

術後も苦労は続く

その他の整形手術と同じく、この「アブドミナル・エッチング」を受けるにしても、守るべきガイドラインが存在します。

たとえばその中には、彫られたラインを保ち身体が回復するのを助けるため、術後数週間はスポンジ状の包帯を装着し続けなくてはいけない、というものがあります。

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術後にTopiFoamという発泡包帯を貼りつける。
Image: Journal of the American Society of Plastic Surgeons

そして定期的に通院して、この種の手術に起こりがちな合併症などがないか診察することと、さらに重要なのは健康的なライフスタイルを維持することがあります。それには術後から4週間が経ったら、彫刻されたラインを保つために厳しいエクササイズを行うというものも含まれます。

なので術後すぐから、永遠に続くギリシャ彫刻のような腹筋を手に入れるなんてことは...残念ながらできないのです。

うーん、健全な肉体は健全な精神にしか宿りませんね。

Source: U Health, EurekAlert!, Journal of the American Society of Plastic Surgeons