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上手に雑談をする3つのポイント

by halfpoint

職場のエレベーターで同僚と乗り合わせた時や、友だちと「友だちの友だち」の3人で食事中に友だちが席を外してしまった時など、人は時によく知らない人とぎこちない雑談をする必要に迫られます。そんな時に一体どんな風に話を切り出せば良いのか、ボストン大学不安関連症センターに務めるエレン・ヘンドリクセン博士が臨床心理学者の見地から3つのポイントにまとめています。

3 Tips to Starting a Conversation (and Defusing Awkwardness) | Savvy Psychologist
https://www.quickanddirtytips.com/health-fitness/mental-health/3-tips-to-starting-a-conversation-and-defusing-awkwardness

◆1:自分から話しかける
大抵の人は自分から話しかけるよりも、話しかけてもらいたがっています。特に、内向的な人にとっては、自分から話しかけるのは大きなプレッシャーであり、ある種の賭けです。だからこそ、こちらから話しかければ案外話は弾むものだとヘンドリクセン博士は述べています。

by vadymvdrobot

◆2:ちょっとした話から始める
何らかのオリエンテーションやセミナーなどに参加したことがある人ならアイスブレイクという言葉を耳にしたことがある人も多いはず。たまに単刀直入に本題から入ってしまう人もいますが、まずは硬い氷を溶かすように、ちょっとした話から始めた方が、緊張がほぐれてうまく話しが進みます。例えば、天気の話や、今日の電車や道路の混み具合、あるいはメジャーなスポーツチームの試合の話題などがよく使われます。この「ちょっとした話」の自体の内容そのものにはあまり意味がありませんが、本格的に話を始める前に、自分がどんな感じの人なのかを相手に知ってもらうことが重要になります。

by Wim van 't Einde

◆3:しゃべりすぎもよくないが、聞きすぎもよくない
この手のアドバイスには、よく「相手の話を聞きなさい」というものが多くあります。確かに、相手の話にじっと耳を傾けて、相手に興味があることを伝えることができれば信頼関係の構築に役立ちます。しかし、ヘンドリクセン博士によれば「聞きすぎるのもよくない」とのこと。

というのも、初対面にもかかわらず相手の話を聞くばかりでは、相手にとって自分は正体不明な人のままな上に、あまり質問をしすぎれば相手はまるで尋問を受けているように感じてしまうためです。そこで、会話を切り出す最初の話は自分のことから話すと、相手に自分のことを知ってもらった状態から会話を始めることができます。もちろん、最初から格式張った自己紹介をしたりせずに、最近何を食べて、どんな感想を持っただとか、身の回りに起きたちょっとした困りごとなどの話題が適しています。

by pxhere

ヘンドリクセン博士は、会話について研究していた時にある一冊の本に出会っています。その本はアメリカの作家Horatio Sheafe Kransが著した「The lost art of conversation(失われた会話術)」という本で、刊行されたのは1910年です。つまり、人類は1世紀以上前から雑談に苦しんでいたということになります。ヘンドリクセン博士は最後に「この調子だと、洞穴で暮らしていた時代から人類は話題探しに必死だったことでしょう。それに比べたら、レッドソックスの試合結果で雑談できる分、現代のほうがいくらかましというものです」と締めくくっています。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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