衝撃のお天気AR映像:グリーンランドの氷河は溶け、80年後の街は水浸し

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  • author Yessenia Funes - Gizmodo EARTHER
  • [原文]
  • 岡本玄介
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衝撃のお天気AR映像:グリーンランドの氷河は溶け、80年後の街は水浸し
Image: The Weather Channel/YouTube

他人事ではありません。地球温暖化を止めないと!!

以前に大型ハリケーン「フローレンス」の脅威や、山火事が起こす大災害を、ARでまざまざと見せつけたThe Weather Channel。

彼らの最新AR映像は、グリーン・バックに気候変動で海面が上昇した世界と、グリーンランドにある氷河がガラガラと崩れ去る姿を超絶リアルに見せるというものです。その描写は圧巻の一言!

Video: The Weather Channel/YouTube

映像で見る未来と現在

2100年、サウスカロライナ州のチャールストンはひどく冠水しており、もはや自動車などは走ることが出来ない状態です。

一方ヴァージニア州ノーフォークでは、2019年の現在、満潮時に水際の陸地が水浸しになる現実がすでに起こっており、1851年に分厚い氷河だったグリーンランドのヤコブスハブン氷河は、温暖化の影響で約40kmも削られてしまった様子が映し出されました。

制作について

The Weather Channelでこの映像の製作総指揮を勤めたマット・シトコウスキさんは、このようにコメントをくれました。

私たちは気候変動に焦点を当て、それについて深く情報をお届けすることを決定しました。我々は気候変動が、今まさに起こっているということを強調したかったのです。そしてその衝撃は未来に進むに連れ悪化していきます。

グリーンランドの出来事は遠く離れているので、心配しなくてもいいように見えます。ですがそこでの変動は、最終的に湾岸地域の天候に多大な影響を与え、海水の水位上昇に繋がるのです

彼らはおよそ6週間ほど、この映像制作に費やしてきたそうです。しかもこうした映像はこれだけではなく、まだまだ用意されているんですって。

制作チームは、常に気候変動にまつわる情報を織り交ぜようと試みています。ですがシトコウスキさんいわく、「どんなストーリーを語りたいか、そしてどんな出来事を網羅したいかによります」とのことでした。

加速度的に上昇する恐怖の未来

米国科学アカデミーが出した気候化学特別報告書いわく、1900年から世界的に海面は約18~20cmも上昇しているとのこと。2030年には、約9~18cmの上昇が見込まれており、映像で見たようにThe Weather Channelの計算だと、2100年には1.2mも上昇しているというのです。


ちょっと前には、水の都ヴェネツィアが大嵐と高潮のコンボにより3/4が水没の被害を被ったこともありましたし、地球規模の水没は今! 起こっていることを忘れてはいけません。どうしたら温暖化を止めることが出来るのか? オゾン層を回復させることに成功しつつある人類なら、どうにかできるはずですよね!?

Source: YouTube, CSSR