フリーランスのライターや副業ライターだったら、500文字の原稿3本を各1本1万5千円で書くのと、1500文字の原稿1本を9万円で書くのはどちらがいいと思いますか?

そうです、短い原稿3本だと、長い原稿1本の半分しか稼げません。短い原稿だと1文字30円しか稼げないのに、長い原稿だと1文字60円稼げます。

短い原稿と長い原稿、どちらがいい?

しかし、「The Freelancer」の最近の投稿では、短い原稿を選んだほうが経済的には意味があると言っています。

1本いくらのまともなレートで仕事をしているライターの場合は、少なくとも文字数という点に関して言えば、少ないほうが稼ぎは多くなるかもしれません。

短い原稿でも、調べる時間が相当かかることもありますが、事前の準備と執筆にかかる時間が長くなれば、それだけ無給で働く時間が長くなります。

私は、7年間フリーランスで仕事をしてきたので、「The Freelancer」が長期間の仕事をひとつやるよりも(その方が報酬が高いとしても)、短期間の仕事をたくさんやったほうがいいと主張する理由がわかります。

短い原稿も長い原稿も、どちらも何年も書いてきて私が学んだことをお教えしましょう。

  • 短い原稿は長い原稿よりも、調べる時間が短くて済む傾向にあるので、より早く仕事が終わらせることができる。1文字当たりの料金が安くても、1時間当たりの料金は高くなる。
  • 短い原稿は長い原稿よりも、校正や修正の回数が少ない傾向にあるので、(かける労力が少なく)収益的にもいい。
  • 短時間ですぐに仕事を終わらせれば、他の仕事をやる時間ができる一方で、集中しなければならない大きな仕事は、数週間にわたってフリーランスの仕事の時間を使うことになる。
  • 短い記事でも、記名記事が増え、経歴に厚みが出れば、より多くのクライアント獲得につながる可能性がある。
  • 短い記事を短期間で出していれば、自分の存在が世に出続ける。
  • 1カ月間かかった記事でも、インターネット関連のものであれば2日ほどで消える可能性もある世界では、たとえ短い記事でも、できるだけ多くの記事を書くほうがいい。

記事の長さは支払いに関係ない

しかし、私は「The Freelancer」に載っていた、長い記事よりもすぐに支払いが受けられる短い記事の方がいいというアドバイスに賛同はしません。

記事の長さとクライアントの支払いスケジュールはほとんど関係ありません。長い記事を書いてすぐに支払いがあったこともあれば、短い記事を書いて60日後に支払われたこともあります。

その逆もしかりです(とはいえ、仕事に1ヶ月かけて2ヶ月後に支払いがあるのと、仕事に1日かけて2ヶ月後に支払いがあるのは違うという、彼らの言いたいことはわかります)。

副業者やフリーランスへのアドバイス

また、あと3つほど私からアドバイスがあります。

  • 今やっている仕事は、将来依頼される仕事に影響を与えます。1日に複数の短い記事を書くのが好きなフリーランスもいれば、深掘りして調べ、オリジナルの記事を書くのを夢見るフリーランスもいます。自分の将来を見据えて賢い選択をしましょう。
  • 1500文字9万円の記事1本ではなく、500文字1万5千円ドルの記事3本を選ぶほうがいいこともあれば、1500文字の記事をできるだけ早く書き上げる方法を学ぶほうがいいということもあるかもしれません。1本の記事(1つの仕事)でいくら稼ぐかではなく、時給でいくら稼げるかという点でも、フリーランスのキャリアについて常に考えましょう。
  • また、将来より多く仕事のチャンスがありそうな仕事を選ぶのも賢いやり方です。定期的に、何度も仕事をして欲しいと思っているクライアントとつながることができれば、たとえ1つ当たりの単価が安くても、他のクライアントの大きな仕事をひとつを引き受けるよりもいいでしょう。(確実な利益を手にした上で、できればやりたい仕事ができるだけの時間が残っていることを祈ります)

フリーランスのみなさん、この長い記事よりも短い記事をたくさん書いた方がいいというアドバイスには賛同しますか?

「フィクションとノンフィクションどちらを書く方がいいか?」「有名なメディアや出版物を追いかけない方がいい理由」などのアドバイスも知りたい人は、「The Freelancer」の記事全文を読んてみてください。

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Image: Alejandro Escamilla/Unsplash

Source: The Freelancer

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文