あなたがこの記事を読んでいるのは、先延ばしのためかもしれません。

でも、先延ばしの根本的な原因は不安だってこと、ご存知でしたか?

筆者は今日、なかなか執筆にとりかかれませんでした。

朝イチで3つのメールアカウントをすべてチェックしてから、TwitterやInstagramをのぞき、思い出したことを父にメールし、水を飲み、再びメールをチェックして今に至ります。

先延ばし癖が、私の世界征服を邪魔しているのは間違いありません。そうこうしている今も、ある有名人の生まれた年が気になり始めました。

でも、大事なことを先延ばししてしまう行為は、実はさぼりではないという説があります。Quartz at Workの記事によると、先延ばしの欲求は、脳の「闘争・逃走反応」が関係しているというのです。

具体的には、不安が邪魔をして、重要なプロジェクトを終わらせることができなくなってしまうのだとか。つまり、先延ばしは「逃走反応」に当たります。

以下に、自分の先延ばしが怠慢ではなく不安によるものであるかどうかを判断する方法を紹介しましょう。

1. 先延ばしの症状を認識する

今日は洗濯をしないと決めた日は、なんてリラックスできて楽しいのでしょう。

その場合の先延ばしの原因は、不安ではありません。

フロリダで不安・気分障害センターを経営する心理学者のAndrew Rosen氏は、自分の行動の正当化に時間をかけているようなときや、やらねばならないことを無意味だと決めつけているような場合、その根底には不安があると述べています。

人間は、嫌な気持ちを避ける方法を見つけることに関しては、驚くほどクリエイティブです。

先延ばし(明日やろう)、気晴らし(Twitter見てから)、自己破壊(こんなの意味ないし)など、あらゆる手段を思いつくのです。

自己破壊は特に、夢をあきらめるための極端に合理的な理由が、実は恐怖による影響を受けていることを理解できてないような、分析家や知性派に多く見受けられます。

頭の中で先延ばしに時間を費やしているようなときや、やらねばならないことを無意味だと決めつけているようなときは、それをやらないことに自分自身が納得できていないのかもしれません。

2. 言い訳の正当性を確かめてみる

先延ばしをするのであれば、不安を助長するのではなく、食い止められる方法でしたほうがいいでしょう。

できない理由を頭の中でいくつもリストアップしているくらいなら、それらの言い訳の正当性を試す新しいリストに作り替えるのです。

カリフォルニア大学バークレー校で心理学を研究するRobin Yeganeh教授は、そのための素晴らしいエクササイズを紹介しています。

私たちはつい、自分のためになる行為を避け、「言い訳」をしながら楽な道を選んでしまいがちです。たとえば、「よく働いたからXはしなくていいや」「疲れたからXは進められないな」という感じです。

そんなときは、優先順位の高い行為をしない理由をすべて書き出して、リストにしてみてください。その後、ひとつひとつの理由について、信頼性を問うのです。

その理由によって、これまでの人生で成功を収めたことはありますか? それとも、もっと成功に近づくための理由にアップグレードする必要はありますか?

これが、自分がとっている行動(別名「責任逃れ」)に正面から向き合うための、優しい方法です。それだけで目が覚め、やるべきことに取り掛かれるようになるかもしれません。

3. 自分の気持ちを確かめてみる

すべての元凶は、あなたが不安を感じている原因にあります。

心理学者のLeslie Connorさんによると、昇進にかかわるプロジェクトに取り掛からずに冷蔵庫の下を掃除しているとき、あなたの心の奥底では深い何かが進行しているといいます。

成功にはトレードオフがつきものです。リスクやプレッシャーを背負い込み、自由は奪われるでしょう。それらの心配を無視していると、あとで手痛いしっぺ返しに遭うかもしれません。Connorさんは言います。

「迷いや恐怖を抑え込んで肯定的な気持ちだけを信じていても、いつかそれらが顔を出します。そして、ドアをノックすることがあります」

そこには、もっと大きな「失敗の恐怖」が存在します。

このような不安が日常的という人は、セラピストに相談したほうがいいでしょう。でも、恐怖や不安の存在を認めることが、先延ばしのサイクルを壊すきっかけになる人もいるはずです。

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Image: Yulia Grigoryeva/Shutterstock.com

Source: Quartz

Aimée Lutkin - Lifehacker US[原文