テスラ、市販EVの最長航続距離の記録をまた塗り替える

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  • author 岡本玄介
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テスラ、市販EVの最長航続距離の記録をまた塗り替える
Image: Tesla

数年後にはまたさらに記録を更新しそう。

10年以上に渡り、世界でもっとも効率的な市販電気自動車の開発に注力してきたTesla。彼らのEVは、すでにどこのメーカーのEVよりも一回の充電で遠くまで走られる航続距離を誇っているのですが……このたび「Model S」と「Model X」の製造過程がアップデートされ、その航続距離の記録がさらに伸びたのだそうです。

その記録とは

Teslaのブログによりますと、この記録更新はバッテリーの大きさ(100kWh)を変えることなく、パーツを新規格のものに変更することで可能にした、とあります。アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)の長距離走行燃費テストにおいて、「Model S」は370マイル(約596km)、そして「Model X」は325マイル(約523km)の記録を達成したのだそう。これにより一回の充電で運転できる距離が、より長くなったわけです。

アップグレードをプレゼント

さらに素晴らしいことに、初期に両モデルを購入した所有者たちが、Tesla社に大きく貢献したことを称え、これから新車を購入する際は合計で2万ドル(約224万円)分に値するアップグレードを追加料金なしで行なえるようにした、とも書かれています。あれです。「ルディクラス・モード」です。モーターや充電速度、エアサスペンションなどを一気にアップグレードさせる加速大好きマン向けのオプションです。

義に堅いのはファンとしては嬉しいですよね。

次に出る「Roadster」はもっと凄い

ちなみに次世代「Roadster」は時速96.5km/hまで1.9秒で加速するだけでなく、「SpaceXオプションパッケージ」を導入することで、デロリアンのように宙に浮き、アイアンマンのように人間をサポートするスポーツカーになるという話も飛び出しています。

いったいどういう挙動のパフォーマンスカーになるのか…。乗れるかもわからないのにちょっと怖くなってきます。

これからの動向も気になる

一方、Teslaは全体的に世界一の自動運転コンピューターを作り、2020年半ばまでに「レベル5の自動運転」を実現させると豪語しており、自分の車が「ライドシェアで勝手に儲けてくれる車」になってしまう無人タクシーサービス「Tesla Network」も開始するつもりでいることを発表しました。

CEOのイーロン・マスクは、「2019年末までには、Tesla車の自動運転が人間より上手くなるかも」なんて話していますし、航続距離以外にもまだまだ超進化をしそうです。上海では 「Model S」が爆発する事故に見舞われてしまいましたが、総じて未来は明るそうな気がします。

Source: Tesla