記憶力は、誰もが改善したいと思っているもののひとつです。そして、年齢を重ねるにつれて、着実に劣化していくもののひとつでもあります。

何かを学習しているとき、記憶を定着させる最も良い方法のひとつは、学んだ内容を人に説明することです。

記憶力に関する研究でわかったこと

先日、米紙The New York Timesで、記憶力の増強方法が紹介されていました。

記憶したい内容を誰かに話すというやり方です。

最近行われた実験では、被験者らに授業を受けてもらい、終わった後に、一部の人はノートを見ながら、残りの人はノートを見ずに、学んだ内容をみんなの前で説明してもらいました。

その一週間後、再び被検者らを試験施設に呼び出し、授業の内容をどれくらい覚えているか、抜き打ちテストを行いました。

結果、ノートを見ずに説明した被検者のほうが、ノートを見ながら説明した被検者よりも、良い成績をとりました。

人に話せば記憶が定着しやすくなる

学んだことを自分の言葉で人に説明することで、内容への理解度が高まるだけでなく、内容を後で思い出しやすくなります。

学んだことを説明するといっても、必ずしも大勢の前で話す必要はありません。バーで友人に話したり、夕食時に両親に説明するだけでもかまいません。重要なのは、自分の言葉で話し、内容を相手に理解してもらうことです。

The New York Timesの記事にはもう1つのヒントが書いてあります。

勉強の後、数分間、暗闇の中で座り、脳をリラックスさせます。研究によると、学習した直後に、脳をリラックスさせて、学習した内容を処理させるようにすると、記憶保持が10〜30%向上するということです。

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Image: Pexels

Source: The New York Times

Emily Price - Lifehacker US[原文