2015年、妻と私がベイエリアからシアトルに引っ越した時、割高で平凡な賃貸の家に住みました。

リンゴの木があったり、トラックの騒音がうるさかったりしましたが、その家のいいところは、ちょうど2歳になった息子に寝室をあげられたところです

自然光でいっぱいの息子の部屋は、動物のぬいぐるみや本やパズルであふれていて、巨大でカラフルなカーペットの上で、息子と私ははじめてレスリングをしました。

フリースタイルのレスリングの基礎を練習するだけでなく、プロのレスリングにも足を踏み入れ、最終的には自分たちだけの独自の動きを開発するに至りました。

後になってわかったことですが、妻は私がなぜ息子を優しく抱きしめるのではなく格闘するほうがいいと思うのか、最初は全然わからず、そのレスリング遊びに困惑していたそうです。

妻は、サソリ固めをマスターすることが、子育ての大事な要素になるとは想像もしたことがありませんでした。

男性のほうが身体的な遊びに付き合う傾向がある

一般的に、子どもは荒っぽい遊びをしてくれる男性を求める傾向にあります。

『Fatherneed: Why Father Care Is as Essential as Mother Care for Your Child』の著者であり、イエール大学の小児精神科医であるKyle Pruett博士は、私のポッドキャストでこのように言いました。

子どもは、じゃれ合って、格闘して遊んだり、倒されて泥んこになりたい時は、お父さんを探したほうがいいと、かなり早い段階で学びます。父親のほうがそのような遊びを許容してくれる可能性が高いかのです。

子どもとじゃれ合うメリット

当然ながら、これは片方の親がレスリングを一手に引き受けるべきだという意味ではありません。

2011年、Anthony T. DeBenedetとawrence J. Cohen両博士による共著『The Art of Roughousing: Good Old-Fashioned Horseplay and Why Every Kid Needs It』の中で、どちらの親がチョークホールドをかけてくれるかに関わらず、身体的な遊びのメリットは子どもにとって広範囲に及ぶことがわかりました。

1. 自制心、公平さ、共感を学べる

DeBenedetとCohen博士はこのように書いています。

親が子どもと格闘して遊ぶと、子どもは大きくて強い人がどのように手加減してくれるのかを学びます。

自制心、公平さ、共感を子どもに教えることになります。子どもに勝たせて自信を持たせたり、勝利だけがすべてではないことを示すこともできるでしょう。

協力することでどのようなことが達成できるのか、競い合うエネルギーを奪わずに建設的に導く方法を見せることができます。

2. 限界を知れる

またPruettは、子どもにとって身体的な遊びの一番大事なメリットのひとつは、おそらく限界というものを教えることだとも言っています。

レスリングや格闘をすることで、このような行為は行き過ぎると楽しいものではなくなり、実際に相手を傷つけるものになると、子どもに教えることもできます。

Pruettは私にこのように教えてくれました。

人間にとって、どこが限界なのかを知るのは非常に重要です。また、自分のことを愛し、思いやり、すすんで叱ってくれる人からそれを学ぶと、それは子どもにとってとても大事な安心感を生みます。

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Image: gradyreese/Getty Images

Source: YouTube, Kylepruettmd, Paternal Podcast, Amazon

Nick Firchau - Lifehacker US[原文