最近の研究で、ポジティブに考えると銀行口座の残高にもポジティブな影響を及ぼすことがわかっています。

楽観的な人の方が財政が健全?

金融情報サイトのMotley Foolは次のように報じています。

大きい買い物をするとき倹約できているかという質問に対して、楽観主義者のなんと90%が「できている」と答えるのに対して、悲観主義者は70%です。

また、いざというときのお金を61%の楽観主義者が貯金しているのに対して、悲観主義者は43%に留まります。

楽観主義者は、やりくりが厳しいときでも貯金する方法を見つける傾向があり、75%が工夫して貯金する方法を編み出したと言うのに対して、これと同じ努力をしている悲観主義者は60%しかいません。

このデータは、フロスト銀行とポジティブ心理学の研究に携わるミシェル・ギラン氏が行った最近の研究から得られたもので、楽観主義者は悲観主義者よりも「財務的健全性が7倍高い」ことを示しています。

なぜそうなるのでしょうか。

たぶん、楽観主義者は「自分は将来に備えて正しい選択ができる」と信じる傾向が強いからかもしれません。

そして、将来のために貯金するという選択もその正しい選択に含まれるのでしょう。

少しずつ進歩すればいい

また、Frost銀行は次のように述べています。

楽観主義者も完璧ではありません。

やはり経済的ストレスを感じる日が年に平均81日もあり、綿密な財務計画を立てているのは35%だけで、54%は大雑把な計画しかありません。

楽観主義者の特徴は、貯金目標に向かって少しでも進歩できればいいとシンプルに考えることです。

楽観主義者の58%が「貯金目標の達成に向かって多かれ少なかれ進歩しているから大丈夫」と楽観的に考えています。

自分がどちらかと言えば悲観的なタイプだと思う人も、もっとポジティブに考えるように脳を訓練することができます。

少なくとも脳をだまして一時的に楽観主義になることは可能です。

すべては物事をどうとらえるかで決まります。

雲を目にしたとき、暗雲ととらえるか、希望の兆しととらえるか、あるいは、他人の短所を見るか長所を見るかで違ってきます。

フロスト銀行の報告にもあるように、楽観主義者は嫌な出来事があったり金銭面で損失を被っても、それを学びの機会としてとらえ、そこから学んだことを活かして貯金目標に再挑戦する傾向があります。

読者の皆さんは楽観主義者でしょうか。それとも悲観主義者でしょうか。

人生観が経済観念に影響を及ぼすこともあれば、逆に経済観念が人生観に影響を及ぼすこともあるのかもしれません。

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Nicole Dieker-[原文:To Save More, Think Like an Optimist