新型iPhone用のA13チップ、生産が始まったみたい

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  • author 塚本直樹
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新型iPhone用のA13チップ、生産が始まったみたい
Image: emka74 / Shutterstock.com

どれくらい速いのかな?

Bloombergの報道によれば、Apple(アップル)の製造パートナーこと台湾TSMCが新型iPhone用の「A13プロセッサ」の製造を開始したそうです。A13のテスト生産は4月に始まっており、量産は5月に開始。これはTom's Hardwareによれば、予定よりも早いスケジュールなんだそうですよ。

A13は3モデルの新型iPhoneのすべてに搭載されるとのこと。これらは「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」と似ており、さらに追加のカメラが搭載されます。なお、iPhone XS/XS Maxの後継機にはウルトラワイドカメラが搭載されるそうです。新型iPhoneのカメラの詳細予測については、こちらの記事もご参照ください。

また、A13には7nmプロセスのEUVリソグラフィという製造方法が採用されると予測されています。これは以前の製造方法(DUV)にくらべ、17%の高集積化、10%の省電力化が期待できるそう。これにより、さらなるGPUや機械学習アクセラレータ、イメージシグナルプロセッサの強化がありえそうです。

一方で、残念ながら今回の記事では「5G通信」への対応の可否については触れていません。しかしこれは、5Gモデムの調達先をQualcomm(クアルコム)にするのか、あるいはIntel(インテル)にするのかの議論でかなり時間が取られてしまったので、5G対応iPhoneがすぐに登場しなくても驚くことはありません。それに、世界各国での5Gの本格普及は2020年以降になるはずですから、大きな問題ではないでしょう。

CNETが指摘しているように、Appleは例年9月に新型iPhoneを発表しており、またカリフォルニア州サンノゼで6月に開催されるWWDC 2019での「iOS13」 のデモなどで、大いに話題となることでしょう。もちろんmacOSやwatchOSに関する発表もあるでしょうし、もしかしたら「MacBook」 や 「iPad」などのハードウェアのアップデートもあるかもしれませんね!

Source: Bloomberg via Gizmodo US, tom's HARDWARE