パソコンやスマホのスクリーンを暗い基調の配色に切り替える「ダークモード」。

消費電力も節約できるうえに、暗いところでもスクリーンが見やすくなるという利点があります。

しかし、スクリーンの文字がかえって読みにくくなり、目に負担がかかることもあるようです。

ダークモードのデメリット

米国オプトメトリック協会(AOA)のサム・ピアス博士が、ダークモードの欠点についてこちらのビデオで説明しています。

背景が暗いと、白字のテキストは光ってぼけることがありますし、黒を背景にした白字のテキストはコントラストが強すぎて、むしろ読みにくくなります。

また、ダークモードにしていると瞳孔が開くので、目は薄暗いところにいるときと同じ状態になります。

それ自体は何ら悪くはないのですが、目の焦点を合わせるのが大変になります。写真家に被写界深度(ピントの合う最も近い距離と遠い距離の間)のことを聞いてみてください。

結果として、目のレンズを平たくしようとする毛様筋に負荷がかかり、眼精疲労になりやすくなるのです。

目の疲れを軽減する方法

スクリーンの見過ぎが原因で発生する眼精疲労、頭痛、目の痛みを予防するために、AOAは、スクリーンを見るときは、20分ごとに20秒間20フィート(約6m)離れたところを見ることを推奨しています。

スマホを見るときは、時々中断して目を休めながらということですね。

ダークモードは使用する場合を慎重に選んだほうが良いようです。

短いテキストメッセージや細かいものを長時間見ないで済むビデオの視聴やゲームをするときはダークモードでも構いません。

でも、スクリーンをスクロールして長いテキストをそれなりの時間をかけて読むときは、むしろ背景を明るくしたほうが目にかかる負担が少なくなります。

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Photo: Khusen Rustamov/Pixabay

Source: YouTube, Wikipedia, UHN, AOA

Beth Skwarecki – Lifehacker US[原文