これなら不安なし。運転手から聴取する警察ロボットに期待

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これなら不安なし。運転手から聴取する警察ロボットに期待
Video: SRI International/YouTube

これは威圧的じゃないしいいと思う。

アメリカでは、毎年何百万人もの運転手が警察官に車を止められ、中には怪我を負わされたり、警官に怪我を追わせてしまったり、最悪の場合、命を落としてしまうことがあります。そういった最悪の事態を減らすために、ロボットエンジニアのReuben Brewer氏はポリスロボットを開発中なのだそうです。

最初のバージョンはガレージで作られたそうですが、現在は1946年にスタンフォード大学により設立され、今や世界で最も大規模な研究機関のひとつとなったSRIインターナショナルで開発されているとのこと。

Video: SRI International/YouTube

興味深いのは、このポリスロボットは映画『ロボコップ』のED-209や、『チャッピー』のチャッピーのように、人間に取って代わるものではないこと。動画を見れば分かる通り、人間ありきなのです。

警察官は車の中にとどまり、止めた車にロボットを近づけます。ロボットにはタブレットバーコードリーダーチケット発券機が付いているので、そこから動画チャットする形で質問をしていきます。ロボットを間に挟むことで、ドライバーも警察官も冷静に対応できるでしょうし、物理的な距離があるため、暴力沙汰に発展することも少なくなりそう。

私は自分の経験から、このロボットの導入は歓迎です。というのも、ロスで運転していて警官に止められたことがあったのですが、それがとっても怖くて挙動不審を通り越して泣きそうになったんですよね。原因は、車両登録ステッカー(レジストレーションステッカー)が盗まれていたからだったのですが、車から降りるように言われた時は寿命が縮む思いでした。

罰金チケットを切られた後(被害者なのに罰金払わないといけないなんて理不尽!)、ステッカーを盗まれないようにするには、ステッカーを貼った後にカッターで切り刻んで剥がしにくくするという裏技を教えてくれました。親切な人ではありましたが、なにせ大柄でファーストコンタクトが威圧的だったので最後までビビりまくりでした。

ロボットを使ったら、ロボットがビヨーンと近づいてくる間に心の準備をすることもできますし、帽子をかぶったロボット相手なら何となく怒りの感情も収まりそう。本当ならロボットが開発されることのない状況がベターですが、そうならないのであればどんどん導入していったほうがいいかな、と個人的には思います。