DJIのアクションカム「OSMO Action」ハンズオン:フロントにもディスプレイがあるのは強い

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  • author Andrew Couts - Gizmodo US
  • [原文]
  • 中川真知子
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DJIのアクションカム「OSMO Action」ハンズオン:フロントにもディスプレイがあるのは強い
Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

ヤバい…、GoProを本気で殺しにかかってきてる…。

私、GoProを持っていないんですよ。あれって、リア充中のリア充が持つアイテムっぽいイメージがあるんですよね。でも、東京観光にGoProもって来た友人の撮影映像を見せてもらった時に、POVによる桁違いの臨場感に魅了されちゃって。

「ちょっとGoPro欲しいなー、でも自分には高いなー」と思っていたところに、ドローンの会社として知られるDJIが、「OSMO Action」というアクションカメラデビューさせるという話が! しかも、Go Proにはないフロントディスプレイ付きでお手頃価格とな!

そんなキラーアイテムを米Gizmodoがハンズオンしたそうですよ。さてさて、どんなものだったのでしょう?

GoProとそっくり、でも決定的に違う

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

DJIのOSMO Actionは、GoProにそっくりです。おそらく多くの人が、OSMO ActionをみたらGoProかな、と思うくらい。でも、似ているのは外見だけではありません。どれくらい似ているのかは以下の通りです。

・GoPro Hero7 BlackはHyperSmooth(ビデオ安定化機能)搭載で、OSMO ActionはRockSteady(安定化機能)搭載。つまり、どっちもブレない映像が撮れる

・どちらも安定化機能オン/オフで60fpsで4K撮影可能

・どちらも8xのスローモーション撮影可能

・どちらも防水(DJIの方は11mまで、Hero7は10mまで)

・どちらも動画撮影中に静止画撮影可能

・どちらもタイムラプスモード搭載

・どちらもタッチスクリーンが小さい

色々と共通点がありますが、決定的に違う部分があるんです。それは、350ドル(日本のAmazonだと4万4820円)のOSMO Actionにはフロントディスプレイが付いているということ。400ドル(日本価格は5万3460円)のGoPro Hero7 Blackにはフロントディスプレイが付いていないと言うのに…! いやらしいまでに相手の弱点をついてきています。GoProの「ぐぬぬぬ」という表情が浮かんできます。

OSMO Actionのフルカラーフロントディスプレイの使い方は超簡単。フロントディスプレイを2本の指で2回タップするか、横の「クイックスイッチ」ボタンをホールドダウンするだけ。オフにするときは同じ動作をすればいいだけ。ね、簡単でしょう。

Osmo Actionはすでにレガシー級

OSMO ActionはDJIの初のアクションカメラですが、同社は世界シェアの7割を超える商用ドローン業界最大手で、2013年のPhantom FC40からドローンにカメラをのっけてきた実績があります。それに、最近はスウェーデンのカメラメーカーであるハッセルブラッドを買収していますしね。DJIはハンドヘルドジンバルシステムも作っています。つまり、初アクションカメラにして、すでに成熟しているということなんです。

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

GoProの「ここがこうだったら」を徹底的に具現化

その他にも、ハイコントラストライトの下で撮影するときに助かる4K HDR動画撮影ができたり(GoProは、Hero6 BlackとHero7 Blackのみ、静止画とタイムラプスモードでHDR撮影できる)、ND(ニュートラル・デンシティー)、ポラライザー、アンダーウォーターといった複数のレンズフィルターが本体に取り付けられています(GoProはスナップオンフィルター)。

このフィルターの具合ですが、ちょっと使ってみたところ、NDとポラライザーフィルターは、異なるライティングコンディションとセッティングでイイ具合に働いてくれました。DJIが言うには、アンダーウォーターフィルターは「水中シーンで自然な色を復元してくれる」そうです。これに関してはテストする機会がありませんでした。

OSMO Actionの残念なところ

完全無敵か、と思ったOSMO Actionですが弱点もありました。まず、カメラのスクリーン上のイメージが、実際のカメラの動きよりもわずかに遅れます。これはイタい。画面を覗きながらテンポの速い動きを記録しようとした時に、何かを見逃すかもしれないのですから。まぁ、これに関してはファームフェアのアップデートで修正する可能性も大いにあるとは思いますが。

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Image: Adam Clark Estes/Gizmodo US

OSMO Actionはいやらしい

さっき、OSMO Actionのことを「いやらしい」と表現しましたが、他にもいやらしさを感じる部分があるんです。それが、GoPRoの既存マウントが使えるというところ。つまり、GoProユーザーがOSMO Actionを買ったとしても新たにアクセサリーを買う必要がないんです。これならGoProファンも気軽に手を出す気持ちになるし、GoProも「顧客を囲い込もうと言う気がないなら、まぁイイか」という気持ちに(一瞬だけ)なるかも。なんとまぁ、いやらしいんでしょう。

しかも価格ですよ、価格。すでにちょろっと書いたように、OSMO Actionは350ドル(日本のAmazonだと4万4820円)。しかも、DJI はスマホタブレットドローンカメラとトレードしてDJIクレジットをゲットできちゃうんです。最終的にいくらになるんだろう。

GoPro Hero7 Blackは400ドル(日本価格は5万3460円)と少しお高め。GoProもアクションカメラを持ち込めば100ドルクーポンがもらえますが、あくまでアクションカメラとのトレードに限定されていますからね。うーん、DJIが無邪気な顔して下心ありありな手強いキャラに見えてきました…。

さて、Osmo ActionはGoProを窮地に追い込むことになるのでしょうか。OSMO Actionの発売は5月17日発売予定。現在予約受付中(DJIオフィシャルAmazon)ですよ。

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