取り急ぎ。電子手ぶれ補正、効くわー。GoPro HERO7 Black以上じゃないかしらん。
ドローン、ジンバルときて、今度は純粋なアクションカム。DJI、全ツッパです。しかしどの市場においても強烈なインパクトを放ちまくり。ええ、5月17日より発売されるアクションカム「Osmo Action」も、です。GoProキラーになるかも、コレ。
GoProがパーソナル用途のドローンKARMAを出したあと、DJIがMavic Proで話題を塗りつぶしたときを思い出します。GoProを使っていて「もうちょっと!な、頑張って!」と感じるところを、にんまりと満足できちゃう仕様にしてきたんですもん。次世代GoProは厳しい戦いを強いられるんじゃないかな。
自撮りがラクなフロントスクリーン
GoProとの違いはなんといってもフルカラーな1.4インチフロントスクリーンの存在です。現在のモードを表示するためのものではなく、レンズ&センサーが捉えたシーンを映しだすもので、自撮り用に最高すぎ。
ただし、ノータッチ仕様です。
また左サイドにはモードをサクッと切り替えられるクイックスイッチボタンが付きますよ。物理ボタンだからグラブをつけていても操作できるのがグー。
レスポンスに優れたメインタッチスクリーン
リアスクリーンはタッチ対応で2.25インチ。上下左右から中央部に向かってスワイプすることでモード選択や設定画面を呼び出せますが、レスポンスが良くて快適です。
標準状態ではこっちのスクリーンに映像が映ります。フロントスクリーンに切り替えたい時は、二本指でダブルタップです。
取り外し可能な保護レンズ付き
IYH! イヤッッホォォォオオォオウ! 求めてた! 君を!
前玉をガッチリとガードしてくれる保護レンズはスクリュー式。ギュッと締めこめられるようになっています。またオプションのNDフィルターもつけられます。
センサーは1/2.3インチの1200万画素。レンズの明るさはf2.8で、視野角145度。見た感じの広さはGoProの広角モードと同じくらい。SuperViewの画角にはかないません。でもSuperViewって、マジアクティビティを撮る人でなければあまり使わないモードなので、気にしなくてもいいかも。
動画のモードは4K 60p、4K HDR 30p、1080p 8倍スローモーション(240fps)などなど。RockSteadyと呼ばれる電子手ぶれ補正もあります。一部の撮影モードにしか対応していませんが、4K/1080p 60pに対応しているので問題はないでしょう。ビットレートは最高100MB/s。このビットレートがスタンダードになりつつある現代が怖い!
microSDカードは取り出しにくい
サイドフラップを開くと、充電・通信用のType-CコネクタとmicroSDカードスロットにアクセスできます。
microSDカードがバネで弾かれてお星様とならないようにか、ロックを外しても大きくは飛び出さないようになっています。撮影後のデータはスマホやタブレットのアプリで呼び出して、microSDカードを頻繁に交換はしないように心がけたいところ。
バッテリーロックは2箇所
ハウジングを使わなくても、本体のみで11m防水。1mの差ですが、GoProを超えてきました。
そして安全対策でしょうか。バッテリー収納部のロックは2箇所です。不意に一方が外れたとしても水分が侵入しにくいよう、パッキンは太め。見るからに安心できますね。
GoPro用アクセサリーが使いまくれるマウント
本体部にアクセサリーマウントや三脚穴はありません。GoProと同じように、ケースやフレーム経由で拡張していきます。
マウントの形状はGoProと一緒。PVのワンシーンにDJI製ではなさそうなアクセサリーが登場していて、この2枚のプレートを3枚のプレートで挟み込こむマウントがデファクトスタンダードってことなんだなあと実感します。
4K撮影の過酷さが伺える排熱孔
フロント側、レンズの下にあるスリットはフロントにあるスリットは排熱孔ですって。
4K 60p、1080p 240fpsといった動画撮影が、センサーをアッツアツにしちゃうということが伺えますよね。
めちゃ強力で高精度な電子手ぶれ補正!
RockSteady(電子手ぶれ補正機能)を使うと、画角がキュッと、GoProの電子手ぶれ補正機能を使う時よりも狭くなります。その代わり、効きの良さには感嘆のため息をついちゃう。
電子手ぶれ補正はセンサーの中心部をクロップして、ブレがあった時は周囲のバッファ的な部分のデータを貼り合わせてブレが無いように見せる技術です。だから画角が狭くなるほど強力な補正力を発揮するのですが...。
アタマではわかっていたけど、Osmo Action。ブレにくい動画用広角カメラが欲しいならマストじゃないかしらん。GoProから買い替える人も出てきそうな予感、アリです。
色のノリはあっさりなナチュラル風味
Osmoシリーズも、ドローンも、DJIってフラットでナチュラルなカラートーンにまとめてくるんですよね。GoProの映像と比べると、あっさりに感じます。
ここは好みでしょうか。イザとなれば編集時に色味を調整すればいいですし。
#DJIのある生活 ハッシュタグが流行しちゃうかも
発表会の会場で15分ほどしか使えなかったため、バッテリーの持ちはわからない。相変わらず三脚穴を本体につけてこない。また外部マイクが予定されていない(Osmo Pocketのマイクアダプターが使える?)など、気になるところは色々あります。
でも、2秒で起動するスピーディさ、本体のみで11m防水、税込4万4820円という価格も考慮するに、コレは買うべき1台となりそう。#GoProのある生活 というハッシュタグではなく、#DJIのある生活 #OsmoActionのある生活 といったハッシュタグが流行っちゃうかもしれません。
反応の遅さを諦めるしかなかったアクションカム界において、コレは新しい風となりそうですよ。
Source: DJI