ミニマリストにオススメです。
この15年の間で、何度も何度も機能の追加が行われた結果、複雑で使いにくくなってしまったGmail。
人によっては少しとっ散らかったようにも、またアレコレ詰め込みすぎたようにも感じられているようです。
2008年から2012年まで、Gmailのリード・デザイナーをされていたマイケル・レゲット氏もそのひとり。
Gmailをシンプルに戻す拡張機能「Simplify / Gmail」
では誰が、元々のGmailの形に戻してくれるのでしょうか? そう、レゲット氏です。
彼は煩雑になってしまったGmailを、シンプルな状態に戻そうという無料のChrome拡張機能「Simplify / Gmail」を作ったのでした。
これは余計なものを取り去り、もっとも基本的で大事な機能のみを残し、ショートカットを見つけやすく表示してくれるものです。
ユーザーの中には、そのミニマルな模様替えを気に入るかもしれませんし、もちろんこれまで何年もかけて追加されてきた便利機能が使えなくなるのが、不便だと思う人もいるでしょう。
公開された背景
FAST COMPANYのインタヴューでは、レゲット氏は多くの人たちに愛用され、そしてとても惜しまれたInboxアプリの共同設立者だったことも明かしています。
加えて彼はずっとひとりで「Simplify / Gmail」を作っていたものの、公開するのは留まっていた状態でした。
そしてGoogleが2019年4月1日にGoogleが15周年にGmail内蔵スケジュール機能を実装すると発表した翌日に、期待していたようなデザインの刷新が見られなかったことに落胆し、翌日4月2日に「Simplify / Gmail」をリリースすることを決定したのでした。
使用感
「Simplify / Gmail」を使うと、新しいメッセージボタンが窓の左上に移動し、Gmailの左右にあるサイドバーが隠れます。
メッセージの上にあり、インターフェイスの上にあるショートカット・バーには、探すのが面倒なeメール機能に関する基本的な機能に素早くアクセス出来るようになっており、いつも窓の左上に鎮座している、大きなGmailロゴを排除したことにより、クリーンな美しさが際立ちます。
米GizmodoのLiszewskiが使った感想では、Retinaディスプレイ搭載の13インチMacBook Proで「Simplify / Gmail」を有効にすると、メッセージの両脇に大きくて白い隙間が生まれてしまい、ちょっと奇妙なフォーマットになってしまうとのことです。
ですがレイアウトは小奇麗に見え、集中してメールを見ていくことが楽チンになるようです。
しかしGmailが最初に登場したときから、いくつもの機能に頼り切るようになってしまったため、受信トレイからクイックアクセスに行けないことに寂しさを見出してしまったのだそうです。
人々が何を好むかはそれぞれです。
もしGmailに次々と追加される機能を無効にすることが常になっているユーザーであれば、「Simplify / Gmail」が全部まるっと解決してくれるでしょう。
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Image: Google
[原文:The Former Lead Designer of Gmail Has a New Chrome Extension That Kills the Confusing Redesign]
ギズモードジャパンより転載(2019.04.26)