5月に入り、気温も上がってきました。これからの暑さに備えて、しっかり食べて体力をつけておきたいものです。
毎日の食事に関して、コンビニを利用している人は多いでしょう。なかでも、サラダチキンは高タンパク・低糖質・低脂質で人気の食材。。冷蔵庫に入れておけば保存も利くので、愛用者も多いようです。
ただ、サラダチキンは意外と飽きやすいのが難点。味の種類は増えたものの、ベースはチキンですからね。
そこで今回は、サラダチキンを使う目先が変わったレシピをご紹介したいと思います。気分があがって五月病も吹き飛ぶかも?
気分を上げるポイントは、オシャレ感と流行。どちらも兼ね備えた人気のサンドイッチ、「バインミー」にサラダチキンを入れてみました。
バインミーとは
バインミーとは、ベトナム語で「パン」のこと。一般的には、ベトナムで食べられているサンドイッチをさします。使用されるパンはフランスの植民地だった名残りにより、今でも食べられている柔らかめのフランスパンが主流。
作り方は、パンに切れ込みを入れ、パテを塗り、具材を挟みます。オーソドックスな具材は、ハムや野菜の酢漬け(なます)、香草など。最後にシーズニングソースをかけます。
現地ではアレンジの種類が豊富で、揚げ魚や目玉焼き、肉団子などを加えることもあります。
これらの特徴を活かして、今回はサラダチキンを具材に取り入れ、簡単で美味しいバインミーを作ります。
材料で抑えておきたいポイント
1.柔らかめのフランスパンを使う
バインミーに使われるベトナムのフランスパンは柔らかく、手で簡単に潰れるほど。
これに近いのは、コンビニやスーパーなどで手に入る、価格も手ごろな大手製パンメーカーのもの。ふんわり柔らかいものを選びましょう。
2.パテは市販のレバーペーストで代用
パテがあればベストですが、レバーペーストでも十分風味が出ます。なければ省略してもOK。冷蔵庫に入れておけば保存も利きます。
3.香草は日本の薬味でもいい
パクチーがベストですが、無ければ大葉やミョウガを入れても構いません。
4.なますの簡単な作り方
簡単に作る方法は、市販の大根サラダを寿司酢で和えるだけ。パンに挟むのにはじゅうぶんな美味しさです。お惣菜コーナーに売っていれば、それを使ってもOK。
5.シーズニングソースはなくてもいい
シーズニングソースとは、タイ料理などで用いられる調味料のこと。日本で言うたまり醤油に近い、コクと旨みのあるソースです。でも、サラダチキンの塩気が意外に強いので、最後にかけるシーズニングソースはなくても大丈夫。
スイートチリソースもよく合うと思うので、適宜加えてみても楽しいと思います。
サラダチキンを使う簡単バインミーの作り方
▼材料(2人分)
フランスパン(中くらいの長さ)……1本
サラダチキン……1パック
バター……10g
レバーペースト……大さじ1〜2
市販の大根サラダ……適量
寿司酢……適量
きゅうり……1/3本
パクチー(大葉やミョウガでも)……適量
▼作り方
STEP1.
市販の大根サラダに寿司酢をふり、さっと混ぜておく。サラダチキンは割いておく。
STEP2.
フランスパンを2等分して横に切り込みを入れ、トースターで温める。焦げそうな場合はアルミホイルをかぶせましょう。
STEP3.
バターとレバーペーストを塗る。
STEP4.
きゅうりの薄切りと1を入れる。
STEP5.
サラダチキンとパクチーを挟んで、できあがり。
このレシピのポイント
具材たっぷりで、パンから溢れ出しそうなほど。彩りも良く、見るからに食欲をそそる一品。
パンの外側はパリパリで香ばしく、なかはフワッとした柔らかさ。そこに、なますやきゅうりのシャキッとした食感が加わります。
ほどよい酸味を感じ、サラダチキンの塩気も丁度良く、レバーペーストの濃厚な旨みが口のなかに広がります。
それでいて、パクチーの爽やかな香りが上品なアクセントとなり、後味はスッキリです。
野菜がたっぷり食べられて、お弁当にも良い
ボリュームがあるうえに野菜もたっぷり入っているので、お腹が満たされるだけでなくとてもヘルシー。
具材の分量は自分の好みに変えて良いですし、サラダチキンには種類もいろいろあるので、別の味で試すと新しいおいしさが発見できそう。
持ち運びしやすいので、お弁当として職場に持っていったり、天気のいい暖かい日は外で食べたりしてもいいですね。
梅雨が来る前の貴重な青空を、どうぞ満喫してください。
レシピ・文/オガワチエコ
料理研究家。ル・コルドン・ブルー、東京會舘クッキングスクールで料理と製菓を学ぶ。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』(セブン&アイ出版)、『おにぎらずの本』(泰文堂)など。道具も調味料もない彼の家で、いかに間単に失敗なく美味しい料理を振舞うかに特化したレシピ本になっている。2015年9月11日には新刊『スティックオープンサンドの本』を出版。
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Photo: 大崎えりや