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医療

普段から速く歩く人の平均余命は肥満度の影響を受けず、遅く歩く人よりも長生きするという研究成果 82

ストーリー by headless
速足 部門より
普段から速く歩く人は肥満度による平均余命への影響をほとんど受けず、より遅く歩く人と比べて長生きするという英国立衛生研究所(NIHR)の研究成果が発表された(プレスリリース論文SlashGearの記事Mail Onlineの記事)。

高体力が体重超過~肥満による死亡リスク上昇を抑える可能性を示唆する研究成果はこれまでにも発表されているが、体力と肥満の両方について平均余命に与える影響を調査した研究成果は数少ないという。今回の研究では2006年~2016年に実施されたUK Biobankのコホート研究を用い、体力や肥満度別に45歳時点の平均寿命(平均余命ではない)を推計した。体力の基準としては普段の歩く速さ(遅い・普通・速い: 自己申告)と握力(実測)を抽出し、肥満度の基準としてBMI値のほか胴囲と体脂肪率を抽出している。コホート研究の被験者数は474,919名。年齢の中央値は58.2歳、BMIの中央値は26.7となっており、フォローアップ期間(中央値6.97年)に12,823名が死亡している。

結果としては普段の歩く速度を遅いと申告した被験者でBMIレベルごとに大幅な変動がみられるのに対し、速いと申告した被験者では変動が小さい。速く歩く人の平均寿命は女性で86.7~87.8歳、男性で85.2~86.8歳であり、より遅く歩く人よりも平均寿命が長くなっている。特に平均寿命が短かったのはBMI 20未満で遅く歩く人(女性72.4歳、男性64.8歳)だったという。握力が強い人の平均寿命も同BMIレベル同士の比較では握力が弱い人よりも長くなっているが、BMIレベルごとの変動は握力の強さにかかわらず大きい。BMIを胴囲や体脂肪率に置き換えても同様の結果になったとのこと。

論文の筆頭執筆者は同じデータを用い、遅く歩くと申告した人では心臓関連疾患のリスクが高く、心臓関連疾患による死亡の可能性が速く歩く人の2倍になるという研究成果を昨年発表している。今回の研究成果は、歩く速さが重要な健康状態のマーカーであることに新たな裏付けを加えるものとなる。一方、低BMIで歩くのが遅い人で平均寿命が短くなることについて、さらなる研究が必要とのことだ。
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  • ならば高機動型デブだ (スコア:5, おもしろおかしい)

    by Spinnaker (48489) on 2019年05月19日 14時01分 (#3617194) 日記
    良かった、これで目標を変えられる。
    なかなか減らない体重を嘆くのではなく、動けるデブを目指そう。
    「分裂で増えるつもりなんですか」などという雑音は無視だ。
    • by Anonymous Coward

      ドムなのか、THE-Oなのか。

      • by Anonymous Coward

        実はカプールなのです

    • by Anonymous Coward

      無理してヒザ壊さないようにね

      • ピサ倒さないようにね、でも良いかもしれない

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        「ピザ壊さないようにね」に一瞬見えた

        • by Anonymous Coward

          糖尿病が原因の視力の低下ってのもあるそうなので
          お気をつけてくださいね

    • by Anonymous Coward

      ネタにマジレスなんだけど、この研究結果は、肥満の人における歩く速度と平均余命の間に相関関係がある、
      ということ明らかにしただけで、因果関係があることを明らかにしたわかではないからね。

      他のコメントにもあるとおい、早く歩くと心肺機能がアップして、結果平均余命があがる、のかもしれないけど。

      • by Anonymous Coward

        >他のコメントにもあるとおい、早く歩くと心肺機能がアップして、結果平均余命があがる、のかもしれないけど。

        いやあ因果が逆転して「早く歩けるくらい健康だから、余命が長い」だったら意味のない統計よ。

        心肺機能がよくないのに、マラソンで全力疾走したら死に目が早くなるでしょ
        なのに心肺が悪い該当者に健康診断で「長生きしたけりゃ、速く歩け。マラソンにでろ。」って殺しにかかっているわ

        • 「早く歩けるくらい健康ならば、肥満度によらず、同じように余命が長い」と言う統計ですね。

          となると
           体力を削ってまで痩せるべきではない。
           痩せているから非力でいいと言う事にはならない。
           まず体力をつけることを目指しなさい。
          と言う提言につながるでしょう。
          それなりに意味があると思いますが、どうでしょうか。BR
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2019年05月19日 20時43分 (#3617348)

          やせてるのに歩くのが遅い人たちが早死にというあたり、因果逆転の可能性は高いですよね。
          まあ、リスクの高い人たちを抽出するのには役立つと思いますけど。

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          心臓悪くて、ゆっくり歩く自分から見ればどう見たって因果が逆だが。
          60近いおっさんのデータだろ?辛いから速く歩けないだけだよ。潜在心臓病患者。

  • by hakikuma (47737) on 2019年05月19日 14時47分 (#3617213)
    速く歩いた方が時間の進み方が遅くなるから当然でしょ
    • by clay (41656) on 2019年05月20日 12時23分 (#3617618) 日記

      早く動けば質量増加するので、矛盾は無いですね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      何Gで加速してるんだよw

      • by Anonymous Coward

        特殊のほうならG関係なく、速さだけだね。

    • by Anonymous Coward

      速く歩いた方が時間の進み方が遅くなるから当然でしょ

      心臓の鼓動上限があるから
      肺活量や酸素取り込み効率や血行の重要度に比べれば誤差ですな

  • 健康診断の問診票にある「あなたの歩く速度は同年代に他の人と比べて速いと思いますか」みたいな設問、
    どういう意図なんだろうと思ってましたが、こういうことを調べていたんですね。

    • 最大酸素摂取量と関連付けられているみたいですね。
      標準的な質問票の解説 [mhlw.go.jp]をご覧ください。
      親コメント
    • 体調普通以上で交通量が少ない歩きやすい平地では6km/hで30分持続が現在可能。
      …という自分の地力と比較して考えることにするのが個人的な目安です。

      親コメント
    • 歩く速度は速いんですが、日常的に歩く機会がろくにないんですよね。
      自宅~自宅最寄り駅間約7分、会社最寄駅~会社間約6分、乗り換え込みでも往復30分も歩かないので、社内の移動含めても1日1時間も歩いてないんじゃないかな。
      そういうケースでも何らかの指標として意味があるんでしょうか。
      体力の有る無し関係なく、単純に気が短いだけとかそういう話になりそうな気もします。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      つまり日本の医師は経験的に知っていた…と

      でもBMIって単純に身長と体重だけで求めるよね
      筋肉質か肥満か考慮せず、体重重ければ即失格みたいな指標意味あるの?
      ちなみに腹が出ているので私の腹囲判定はドメタボです

      • 言いたい事はわかるかな。
        今では、「BMI ≧ 25 の肥満と,治療すべき肥満である肥満症」は明確に区別されていますよね。

        あと、メタポの判定基準はウエスト周囲径に加え、以下の3つのうち2つに該当という事なので、腹回り程度で卑下する必要きないと思っています。
         高トリグリセリド血症かつ/または低HDLコレステロール血症
         高血圧
         空腹時高血糖
        親コメント
    • by Anonymous Coward

      自分は同年代どころかまずたいていの人より早く歩いているので、なんで同年代限定と思っていたけれどこういうことだったんですね

  • もとい心肺機能がそれなりに鍛えられて肥満の影響が低くなるとかかな?

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
    • by ma_kon2 (9679) on 2019年05月20日 14時01分 (#3617660) 日記
      まあ,本人の適正体重はみ出ると
      膝とか傷めて早足できなくなるだろうから,
      いろんな要素が絡んでる気がする。

      体重や脂肪量だけでは計れない丈夫さの指標というか。
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      低BMIでも歩くのが遅いと寿命が短くなるというので
      加齢による筋肉量減少を抑制できることが大きいのではないかと。

    • by Anonymous Coward

      坂道や階段が多い地域は平坦な周辺と比較して優位に平均寿命が長い
      みたいな話をどっかで聞いた記憶があるので
      ふくらはぎか太ももの筋量が寿命と関係してるのかも

  • by Anonymous Coward on 2019年05月19日 14時18分 (#3617200)

    俺も小学生くらいのころは走り回っていたもんだよ

  • by Anonymous Coward on 2019年05月19日 15時35分 (#3617235)

    実際はノロノロ歩いてても「私はキビキビ歩いてるぞ!」と思いこむことが長寿に影響するとか。

    • by Anonymous Coward

      それが、同年代に比してというところなのでしょう。
      欺瞞でないかぎり、思い込むならそれなりに早くなるんじゃないかな。

      つまりは多少なりともペースアップというか早く歩こうと努力している人と、歩くのが遅い≒そういう努力はしていないという人との差ではないかと。
      一事が万事で、そういう努力をする人は生活習慣も普段から努力していて、体力があるとか、努力をするとかで、健康寿命が長かったりとかだと面白いけどな。

      私は歩くのが遅く、早く歩こうともしてないのですが、よく自転車に乗っているので私と同じタイプの人が多ければ統計で意味のある一派ができそうなんだけどな、歩くのが遅いが他の運動をしているひととかで交互作用みたいなのないかなぁ。

  • by Anonymous Coward on 2019年05月19日 17時34分 (#3617287)

    個人的には速く歩く人について、インナーマッスルと姿勢の方が影響しているのではないかと思える

  • by Anonymous Coward on 2019年05月19日 21時15分 (#3617360)

    大阪のイラチは太めでも長生きということかな?

    • by Anonymous Coward

      司馬遼太郎の小説で、大阪の人は速歩きで、東京の人はゆったりと歩くとは聞いたことあるが、大分昔の話ではなくて?

      今は大阪も東京も地方民が多くいるので独自性が薄れているでしょう。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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