食生活を見直して、もっと自炊を増やそうとしていると、愛猫の餌も作ってあげたくなるかもしれません。
自家製キャットフードのレシピがたくさん出回っていますが、必要な栄養が足りていないレシピが多いことが最近の研究でわかっています。
キャットフードの自作レシピは栄養が考慮されていない
市販のペットフードは栄養基準と食品安全基準を満たしている必要がありますが、オンラインや本で見つけたレシピは、そうした基準を考慮して考案されているわけではありません。
獣医師のグループが、健康な猫に与える日常食として考案された114のレシピを調べたところ、そのうちの94のレシピは適切に分析できるだけの情報がありました。
しかし、米国学術研究会議のペットフードに関するガイドラインを完全に満たしているものは皆無で、あと一歩で満たせるというレシピは5つしかありませんでした(その5つはどれも獣医師が考案したものです)。
不足してる栄養素は、コリン、鉄、チアミン、亜鉛など、普通の人はなかなか思いつかないビタミンやミネラルでした。また、タンパク質を十分に摂取できないレシピもいくつかありました。
作り方が曖昧なレシピにも注意
作り方の説明が曖昧なレシピもたくさんありました。たとえば、調理後に牛挽肉から脂肪を排出するかどうかは、脂肪とビタミンの含有量に大きな影響を与えます。
ビタミンのサプリを加えるというレシピもありましたが、そのサプリのブランドや種類には言及していません。
こうしたレシピの多くは、作り方や注意事項の説明がなく、たとえば、骨が含まれているレシピの場合、ペットを傷つけないように骨を細かく砕く必要があることも説明していません。
本気で愛猫にお手製のエサを食べさせたいなら、正規の資格を持つ動物栄養士に問い合わせて適切なレシピを見つけた方がいいようです。
でも、それがあまりにも手間やお金がかかり過ぎるようなら、スーパーで普通のキャットフードを買う方が得策でしょう。
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Image: Irina Kozorog/Shutterstock.com
Source: AVNA, Feline, Tree Hugger
Beth Skwarecki – Lifehacker US[原文]