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MQA-CDをプレーヤーからダイレクト再生するスピーカー「KS-9Multi+」、5月末発売

クリプトンは、ハイレゾ対応のUSB DDCやデジタルアンプを搭載した小型スピーカー「KS-9Multi」のバージョンアップモデルで、MQA-CDのダイレクト再生に対応した「KS-9Multi+(ナインマルチプラス)」の発売日を、5月末に決定した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は28万円前後。

MQA-CDのダイレクト再生に対応した「KS-9Multi+」

同モデルは昨年発表され、発売時期も昨年12月中旬とアナウンスしていたが、延期されていた。改めて発売時期が決定した形となる。なお、5月25日には、千代田区の東京国際フォーラム4F G405会議室において、「第6回KRIPTON MEETING試聴体験会」を開催。「KS-9Multi+」を使い、MAQ-CDの試聴ができるほか、KS-55のデモも実施する。参加者にはMQA-CD「これがハイレゾCDだ! ジャズで聴き比べる体験サンプラー」のプレゼントも実施する。詳細はクリプトンのWebサイトを参照の事。

KSシリーズのフラッグシップモデルとして、2016年10月から発売している「KS-9Multi」は、MQAのデコード機能を世界で初めてスピーカーとして搭載している。しかし、PCとUSB接続し、MQAのファイルを再生できたが、HDMIや光デジタル入力はMQAに対応しておらず、MQA-CDをダイレクトに再生できなかった。

「KS-9Multi+」

KS-9Multi+ではこれを改善。CDプレーヤーと光デジタル接続、ユニバーサルプレーヤーとHDMI接続し、MQA-CDを再生すれば、MQAのサウンドが楽しめる。リッピングしてファイル化したり、PCと接続する手間を省け、よりシンプルにMQA-CDをハイレゾクオリティで再生できる。また、MQAをフルデコードできるのも特徴。

それ以外の特徴は、KS-9Multiと同じ。筐体はアルミの押し出しで、ラウンドフォルムを採用。2ウェイの小型スピーカーで、DDCとデジタルアンプをエンクロージャ内に搭載。USB B、光デジタル、アナログ音声(ステレオミニ)、HDMIの4系統入力を備え、PCやポータブルプレーヤー、Blu-rayプレーヤーなどと直接接続。コンパクトかつシンプルなハイレゾスピーカー環境を構築できる。

DDC回路とFPGAを搭載。アンプはフルデジタルのバイアンプ構成で、出力は40W×4(低域用×2、高域用×2)。DDC回路とデジタルアンプを直結しており、変換ロスを抑え、ハイレゾ音源の良さを活かして再生可能。ユニットはデンマークのTymphany製で、60kHzの高域までサポートする30mmのリング型振動板のツイータと、84mm径のウーファを搭載。

スピーカーベースとネオフェードカーボンマトリックス3層材のインシュレータも同梱。背面は、内部は折り曲げたダクト(フォールデッドダクト)を用いたチューンドバスレフ方式で、小型ながら豊かな低域再生が行なえる。周波数特性は60Hz~60kHz。クロスオーバー周波数は3.5kHz。

フロントにLEDを複数搭載、その光の色と数で再生しているハイレゾデータが判別可能。MQAのデータもこのLEDで確認できる。外形寸法と重量は130×170×200mm(幅×奥行き×高さ)、左が約2.9kg、右が約3kg。リモコンも付属する。