でもケーブルある。
拡張現実「AR」を、メガネ越しに透かして現実世界と融合させるミックスド・リアリティー=複合現実の「MR」。今ではいくつものゴーグルが作られていますが、どれもゴツいデザインとなっています。
いずれも人前で被るのはちょっと恥ずかしいような気もしますよね。そこでnreal(エンリアル)から、完全に普通のサングラスにしか見えない、折り畳める小型で軽いMRメガネ「nreal light」が登場します。前から見ると何の変哲もありませんが、裏から見ると普通ではないことがわかります。
コントローラーもある
CNETによりますと、nreal lightはゴツいVRゴーグルの簡易版のようなもので、本格的な深度センサーがないため高度なことはできないのだそうです。使い方はUSB-CケーブルでSnapdragon 855を搭載した承認済みスマホに接続し、コントローラーでメニュー画面やコンテンツ内容を操作するのだそうです。
機能が少ない分、安い
CISIONいわく、価格はメガネだけの「Consumer Kit」だと499ドル(約5万4500円)。「Developer Kit」は1,199ドル(約13万1000円)ですが、3 DoFのコントローラーとコンピューティングパックが付属します。まだちょっとお高いものの、「Magic Leap」と「HoloLens」よりは安く設定されています。ちなみに、KDDIが日本での展開についてnrealとパートナーシップを結んでいますよ。
そのたのMRゴーグルたち
MRゴーグルといえば、かつては奇しくも失敗した「Google Glass」がありましたし、人間のようなAIアシスタント「MICA(マイカ)」も作られ、ドコモの5Gで接続もする「Magic Leap」や、工場や病院、そして建築といった現場での活躍が見込まれるMicrosoftの「HoloLens 2」の登場も控えています。
VRとはまたちょっと違う進化を遂げているMR。SF映画やドラマで見る、モニターを介さず眼前に現れるデジタルなコンテンツやインターフェイスが身近になるのも、もうすぐって気がしますね。