「空港の激しく混んでいるWiFiでネットサーフィンするのはよくない」と言われているのはなぜなのでしょう? ほとんどの場合、空港のWiFiは安全です。

適切なネットワークに接続している限り、情報が漏れるようなリスクはおそらくありません。一方で、ゲート前にあるUSBの充電ステーションで、スマホを挿して充電するのは考え直したほうがいいかもしれません。

空港でジュースジャッキングされる恐れ

先日Forbesで、「サイバー犯罪者はこのような充電ステーションを使って、同意も承認もなしにあなたのデータをダウンロードしたり、マルウェアをインストールしたりすることができる」と説明されていました。このような犯罪は「ジュースジャッキング」と呼ばれています。

IBM Securityの未知の知的脅威部門の責任者であるCaleb Barlowは、Forbesにこのように語っています。

公共のUSBポートにプラグを挿すのは、道端で歯ブラシを見つけて、自分の口に突っ込むのと同じようなものです。

それがこれまでどのように使われていたかわからないですよね。また、USBポートはデータを移行できるということも忘れないでください。

ジュースジャッキングの対策

しかし、そのようなことが可能だからといって、パニックになる必要はありません。

空港で、ジュースジャッキングが行なわれたという報告はまだそこまでありません(しかし、知らないうちにやられていたら、わかっている以上に頻繁に犯罪が行われている可能性はあります)。

道端の歯ブラシで歯を磨きたくない人(スマホを安全に保ちたい人)は、普通の充電器でコンセントに挿して充電したほうがいいでしょう。

セキュリティ技術者であり、ハーバード大学のthe Berkman Center for Internet and Societyの特別研究員でもあるBruce Schneierによると、「USBコンドーム」を買えば、USBケーブルからデータピンをカットし、パワーピンだけ有効にして接続し、データの交換を防ぐこともできるそうです。

また、旅行や移動にはモバイルバッテリーを持っていけば、本当に助かることもありそうです。

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Image: Milkovasa/Shutterstock.com

Source: Forbes, CNN, Harvard Kennedy School, Sync Stop

Josh Ocampo - Lifehacker US[原文