ほとんどの人が、自分の体に悩みがあります。
実際のサイズや形に関わらず、自分の体の少なくとも一部には、おそらく悩みがあるはずです。自分の体との関係というのはとてつもなく大きく複雑な問題ですが、改善することができ、実践的ですぐに行動に起こせる方法がたくさんあります。
一番の敵は「自分」だと認識する
最近、「軽度の酒さ」が顔に出てきたとフェイシャリスト(顔のトリートメントをする専門家)に不満を言っていたら、「自分が見ているほど、他の人はあなたの肌を見ていないということだけは覚えておいてください。自分は他の誰よりも自分に厳しいものです」と言われました。
彼女の言葉は体全体に当てはまるとその場で気づきました。
あなたと同じようにあなたの体のことを見ている人は、他に誰もいません。あなたと同じくらいあなたの体に非情で批判的な人はいません。これは驚くほど自分を解放してくれる気づきでした。
自分のことを許す
ほとんどの人にとって、自分の体は滑りやすい坂道のようになりがちです。ダイエットや運動の習慣、もしくは自分の体の扱い方にひとつ失敗をすると、「今のですべてが台無しになる気がする。だからもうやめよう」と考えます。
言うまでもありませんが、これはまったく役に立たない考え方です。
これまで自分の体を粗末に扱ってきたとしても、そのまま粗末に扱わなければならないということにはなりません。自分の不健康な行動を許し、もっと健康的で前向きな選択を意識しましょう。
確かな基盤をつくる
単純なことのように思えるかもしれませんが、自分の体をより快適にする一番の方法のひとつは、体を大事にすることです。自分の体に対してできる、もっとも大事なことをいくつかあげましょう。
- 運動する。痩せるだけでなく、心から楽しめる自分の体の動かし方がわかるようになります。
- いい食事をする。自分が食べているものだけでなく、どのように食べるかも意識しましょう。健康的で美味しい食事を自分のために用意するのに時間をかけます。ゆっくりと食べ、しっかりと食事を味わいましょう。
- 水をたくさん飲む。
- 眠る。
- ストレスを軽減するために積極的に行動を起こす。
以上のようなことはすでにご存知だと思いますが、おそらく実際にはやっていないのではないでしょうか。このような基本的なことの力は侮れません。基本的なことは、自分の体との関係に大きな影響を与えます。
自分の体を満足させる
基本的なこと以上に、最後に自分の体を本当にいたわったり、満足させることをしたのはいつですか? 最後に自分の体を本当に向き合い、丁寧に扱おうと努力をしたのはいつですか?
ほとんどの人が答えに窮して面食らいます。しかし、自分の体をいたわればいたわるほど、それだけ快適になります。そのためにできることをいくつかあげましょう。
- マッサージやスパに行く。
- お風呂に入る。
- 自然の中でゆっくりと散歩をする。
- 香りのいいボディローションやオイルで体をケアする。
- パーソナルトレーナーを雇う。
- 自分の体に合った気持ちのいい服を買う。
メディアに気をつける
私たちは毎日毎日、痩せていて、色白で、健康的で、シスジェンダー(生まれつきの性別と心の性別が一致している人)の、まったく同じような体の写真を見せつけられています。
たとえ頭では、目にしている写真の体とは比較にならないほど、人の体というのは多様性があるとわかっていても、無意識のうちに自分の体もそのような見た目であるべきだという期待を持ちはじめます。
残りの人生は洞窟の中で隠遁生活を送りたいと思っていない限り、このような“理想の”体のイメージをあらゆるメディアで見ないようにすることはできません。
しかし、Instagramアカウントのフォローをやめたり、雑誌を買うのをやめたり、自分の体に嫌悪感を感じるようなセレブの写真を見ないようにすることはできます。
他人の体を褒める
1日を過ごす間に、他人の体のいいところを探すようにしましょう。自分自身のために、その人の体を褒めましょう(声に出す必要はありません)。前述のように、私たちの体の一番の敵は自分自身なので、自分よりも他人の体の美しいところ、いいところを探す方がはるかに簡単なはずです。
他人の体の美しさを探すことで、自然と多様性を受け入れられるようになり、人間の体に対する優しい考え方も身につくようになります。
自分の体と対話する
自分の体との関係を変える方法の中で私が一番好きなのは、自分の体と対話することです。
1日中、自分の体をチェックして、褒めて、体との関係を変えようとしているということについて、自分の体に語りかけましょう。自分の体に対して失礼なことをしている自分に気づいたら、私が「体に語りかける1対5のルール」と呼んでいる実践をやってみてください。
自分が自分の体について何かネガティブなことを言っていることに気づいたら、その瞬間に言うのをやめて、自分の体のいいところを5つ言いましょう。このテクニックは、恋愛関係がうまくいく理由について何十年も研究してきた研究者2人の「the Gottmans」のやり方に影響を受けたものです。
健全で長続きする関係は、「1つのネガティブなことに対して、5つポジティブなことがある」というバランスによって成り立っていることがわかりました。同じバランスを、自分の体との対話にも使ってみたのです。
自分の体を触る
自分の体が快適ではない人は、自分の体を触らないようにしてきたのかもしれません。しかし、自分の体を触らないと、自分の体に何か悪いところがあるという考えを強めるだけです。
そうではなく、自分の体を毎日触りましょう。お風呂に少し長めに入ったり、ローションを塗ったりします。自分でやるセルフマッサージを学びましょう。語りかけながら、自分の体に手をあてます。
自分の体のことがよくわかるようになれば、体のいいところがもっと見つかり、自然と自分の体のことが好きになっていきます。
感謝をする
“感謝”という言葉は、流行りのように最近よく使われるようになりましたが、ほとんどの人は体に対しては使いません。毎朝、もしくは毎晩、自分の体に感謝することを少し考えてみましょう。
例えば、自分のつま先は本当にかわいいなと思うかもしれません。もしくは、体を動かすことに何の問題もないことに感謝したいかもしれません。
毎日感謝をすることで、自分の体との関係は、自分の体型や見た目とは関係なく、毎日自分の体が自分に対してしてくれることなのだと気づくようになります。
今の自分を認める
自分の体との関係が完璧である必要はありません。そんな人はいません。自分の体について悩んでいるという事実を正直に認められれば大丈夫です。自分の体に自信がないこと、がっかりしていること、恐れていることなどを、認められれば大丈夫です。
完璧を目標にするのではなく、努力することを考えましょう。
自分の体との関係を改善するために、行動し、努力をし続けているのであれば、避けられない大変な時期が来ても、100%自信を持てるようになりたいと思うことよりも、はるかにうまくいきます。
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Image: Shutterstock.com
Source:the Gottmans
Vanessa Marin - Lifehacker US[原文]