E3ででた数少ないハード。
Microsoftが開発するゲームコントローラー｢Elite｣。カスタマイズの魅力をアピールした初代は、まだまだ改良の余地が多くありました。その第2世代となる｢Xbox Elite Series 2｣を、短時間ではあるものの米Gizmodoが触ってきたので、ハンズオンレビューをお届けします。なんでも全方位で飛躍的にアップグレードがかかっているとか。
先日、MicrosoftはこれからのXboxプロジェクトを発表するイベントを行ないました。キアヌ・リーブスの登場も話題になりましたが、ゲーム好きが着目すべきはコントローラー。MicrosoftのコントローラーEliteの第2世代となる｢Elite Series 2｣が発表されました。短い間ではあるものの、Series 2に実際に触れてみて、まず言いたいのは確かな進化を実感できたということ。
Eiteコントローラーのファンは、周りにたくさんいます。Eliteは、多くの人にとってユーザーカスタマイズ型の初めてのコントローラーとなり、その重要性と魅力を十分にアピールしたアイテムだと思います。サムスティックと十字キーを簡単に入れ替え可能。ユーザーがプログラムして使えるパドル。ゲーム好きにとってElite Series 1は、プロゲーマーになれるツールでした。とはいえ、近年、SCUFのようなコントローラーのカスタマイズビジネスもあり、Series 1はこれに比べるとチープ感があるのが残念なところでした。コントローラーを落っことせばサムスティック取れちゃうし、充電できるバッテリーがない（乾電池で動く）ので数時間以上プレイするならコード繋いだままになるし。しかし、Series 2では、少なくともこの2点は改善されています。
Microsoftいわく、充電型バッテリの持ち時間は最大40時間までアップ。ハンズオンタイムでは、3フィート（約1メートル）ほどの高さから数回落としてみたものの、サムスティックが飛んでいくこともありませんでした（実際の耐久性、強度はきちんとレビューしてみないとわからないけれど…）。
ちなみに、このサムスティックはチューニングが可能。スティックを取り外した中にあるネジの加減で、ユーザー好みの強さ（スティックにどれだけ力をこめるか）を調整できます。これ、なかなかいい仕様ですよね。ただ、ハンズオンではここを試してみることはできなかったので、真の使い勝手はわからず。
トリガーの押しこみも3段階で調整できるようになりました。コントローラー後ろのパドル付近にあるスイッチで調整でき、プレイするゲームによってはかなりありがたい仕様になってます。
シューティングゲームの多くは、トリガーでスコープをONにしたり、射撃したりします。より速く撃つために、このドローレングス（押し込み深さ）を調整している人も多いはず。もちろん『Destiny 2』のように、シューティングや車の加速にトリガーをフルで押さないといけないゲームもあるので、このドローレングス調整が意味ないタイトルもあるわけですが、それでも期待したくなる機能ではあります。ただ、ハンズオンのデモでプレイできたのは『フォートナイト』のみだったので、これも良さを実感することはできず。
ちなみに前述のカスタムメーカーSCUFは先日、Eliteに超カスタマイズを施したSCUF Prestige（160ドル）を発表したので、現段階では（たぶん）これがXboxの最高コントローラーかと。ただ、Elite Series 2が発売されれば、十分Prestigeを超える存在になると思います。サムスティックの調整や、ラバーグリップなど細かい気遣いがありますから。262gの軽さをアピールするPrestigeに対して、Series 2は重さ345g。ただ、コントローラーの重さの好みは人それぞれ。ある程度のずっしりある方がが手に馴染むから好きという人も少なくないはず。
Xbox Elite Series 2コントローラーの発売は11月4日。価格は1万9778円（税込）。現在、日本では在庫切れの状況ですが、海外では予約受付中です。
