マラソンの前の数週間は、ある意味地獄のようなものです。
それまでの数カ月間、着実にトレーニングをすることを最優先にしてきたのに、突然走る距離を短くするのですから。まったく走らない日もあります。
この期間は「テーパリング」といって、マラソン、ハーフマラソン、トライアスロンなどのトレーニングでは一般的なものです(他のスポーツでは別の呼び名があり、ウェイトリフティングでは「ディロード」といったりします)。
とにかく計画通りにやって、マラソンレース当日に備えるだけです。とはいえ、言うは易く行うは難しです。
1. テーパリングの意味を理解する
すべてのワークアウトや練習の結果は、主に2つあります。
より強くなること、体に(ほんの少し)ダメージを与え、時間をかけて回復することです。
どちらも時間がかかります。数日から数週間かかることもあります。つまり、大会が近い状態で厳しい練習をしたとしても、レースでその練習の結果が出ることはないのです。
ですから、マラソンの3週間前は、効果的にトレーニングを行なうのです。
最後の数週間は走る距離を減らします。これまで週末は30km以上走っていたところを、20kmにし、10kmにし、そして5kmにしていきます。
これまでと同じような強度で走ってもいいですが、走る距離を大幅に減らすのが目的です。
2. ネガティブな考えを表に出すと忘れられる
後悔や期待はずれにくよくよ思い悩むより、それを書き出したり、友だちに話したりしましょう。Facebookのランニンググループで「誰かが『今週風邪を引いてしまった。走り切れる気がしない……』と書き込むと、10分以内に400人もの人が『僕も/私も風邪を引いた』とコメントします」とLaneは言います。
他の人も同じような悩みを抱えているのがわかりますが、ほとんどの人がレースをきちんとスタートして、ゴールできるのです。オンラインに投稿する必要すらありません。ただ他のランナーが言っているのを読むだけでもいいです。
3. あらゆることに心の準備をしておく
自分のトレーニングプランに従っている間も、心の準備はお忘れなく。今のことは忘れて、「何時に起きるか?」「何を食べるか?」「何を着るか?」など、レース当日のチェックリストをつくりましょう。
3週間前にチェックリストを書き出し、順番に準備するのは早すぎではありません。
そして、レース開始30分前のことを考えます。Laneは、どんな風に準備したり、ウォームアップをするかを考えるのをすすめています。
4. 目標タイムに幅をもたせる
ハーフマラソンを2時間で走るという目標を持つと、2時間に固執してしまいがち。
しかし、私はLaneのアドバイスにしたがって、2時間11分を切れば自己新記録だし、2時間〜2時間10分だったら最高、というように目標タイムに幅をもたせました。
なぜなら、実際に完走した時間というのは、自分ではどうしようもない多くのことによって変わるからです。自分でコントロールできることでも、常に予測できるわけではありません。
結局、ただ走るしかないのです。
5. レストランでは決まったものを注文する
レース前日は、遠征している場合は特に混乱しやすいです。
多くのランナーが、レース前日の食事をレストランで取ることになるので、Laneはどこでも注文して食べられる食事を考えておき、同じものを食べるようにしたほうがいいと言っています。
そうすれば、いちかばちかで新しいメニューを注文し自分の好みに合わないということもなく、外食の楽しみもそのままです。
6. 思いもよらないことがある
自分の計画通りにやっても、人生で完全に思い通りにいくことなんてありません。うまくいかないこともあると思って、それに備えておきましょう。
私は、レースでは2時間5分のペースグループと一緒に走りたかったのですが、そのグループを見つけられず、2時間のグループの後ろで、自分の感覚で走りました。
Laneは、マラソン当日が近づいてきたら、最初にマラソンを走ろうと思ったのはなぜかを考えることをすすめています。
マラソンに申し込んだ時のワクワクした気持ちを思い出し、レース当日もその気持ちのまま走りましょう。
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Image: Joshua J. Cotten/Unsplash
Beth Skwarecki - Lifehacker US[原文]