転職する準備が整ったら、あとは上司にそのことを伝えるだけです。

失礼にならないように、辞職を伝えるにはどうすればいいのでしょうか?

タイミングと伝え方に分けて、ご紹介します。

退職意向の適切な伝え方

まず、今の会社や雇用主と今後どのような関係でいたいですか?

あまりの待遇の悪さや、無礼でひどい上司に頭にきて辞めるというのであれば、こんな会社とは二度と関わりたくないと思うでしょう。

そういう場合はもちろん、ただメールを送りつければいいと思います。ただし、会社の物を叩きつけて飛び出したりはしないようにしてください。

そういう時でも、望むと望まざるとにかかわらず、そんな嫌な会社や上司とその後も関わることになるかもしれない、ということは心に留めておいてください。

それが、私は辞表を叩きつけて辞めることをおすすめしない理由です。そんなことをしてもカタルシスにはなるかもしれませんが、相手に与える影響はほぼないですし、あなたが反抗的な人というレッテルを貼られるリスクがあります。

会社や上司に恨みを持っておらず、今後も明らかに当てにしたいと思っているのであれば、できるだけ敬意を払ったほうがいいでしょう。

一般的に、電話よりも直接会う方が、手紙よりも電話のほうが、メールよりも手紙のほうが、より敬意を払った伝え方だと思いますし、どうか携帯のショートメッセージで辞職を伝えるようなことはやめてください。

最後に、現在の会社から逆提案(引き止め)があった場合に、それに応じる可能性があるかどうかを考えておきましょう。その可能性があるなら、間違いなく辞職は口頭で伝えたほうがいいです。

退職願いを出すタイミングが重要

この状況においてもっと重要なのは、どのように伝えるかよりも、いつ伝えるかです。

あらゆるケースを考えてみましたが、管理職は代わりの人員を探すのに忙しくなるので、社員が辞める可能性があるならできるだけ早く知りたいものです。

仮に逆の立場であれば、それが一番重要なことになりますよね?

昔、離れたところにいるクライアントと仕事をしていた時に、年に1回私がクライアントを訪問して実際に会う時まで、私との契約を解除するという情報を知らされなかったことがあります。

契約解除は少なくとも1ヶ月以上前に決まっていたことでした。契約解除を実際に会って知らせるというのは、とても勇気あることだと思いますが、私はどんな手段であれ、もっと早く知りたかったです。

ただ、このことについても注意して欲しいのは、会社や上司ができるだけ早く知りたいとしても、自分にとって一番いいタイミングを選んだほうがいいということです。

この件については後で説明しますが、基本的な礼儀やマナーとして、2週間をいう期限を守るのか、それよりも前に伝えたほうがいいのかという指針があります。

伝える時期と解雇された場合

数週間前、2ヶ月前に報告したら即刻解雇されたという人からの質問に答えたところ、コメント欄が軽く炎上しました。

ある読者が次のように言いました。

なんで60日も前に知らせるんですか? 正社員でも非正規雇用でも2週間が業界標準だと思います。私が雇用者だったとしたら、社員になぜそんなに早く知らせたのか聞くと思います。辞めるのはそこまで本気じゃないのでしょうか?

いたって妥当な疑問です。

このコメントには、このような社会人としての礼儀は当然だというものから、最低限の期限より前に辞職を伝えるなんて信じられないというものまで、様々な意見があります。

逆の立場だったらどのように扱われるかという視点から「あなたが会社を解雇される時は、会社は解雇する1分前にしかあなたにそれを伝えません」という別の読者の意見もあります。

私は大抵後者の意見に賛成で、辞職を知らせる時期は最低限を守ればいいと思います。あまりにも早く会社や上司に知らせると、会社側は自分たちの必要性を過大評価し、辞職すると言い出した側の気持ちを過小評価するからです。過去にはこだわらず、次に行きましょう。

とは言え、この質問を投げかけた読者は、コメントを読んだ後で「私はかなり希少な分野の専門的な医者で、60日前に辞職を伝えるというのは考えられた基準なのです」と説明していました。

納得です。そのような場合は、多くも少なくもなく、標準的な基準に従うのがいいと思います。

一方で、様々な状況に対する(失業に関する議論も含む)自分の考えも示していました。

私は新しい仕事を4月1日に開始して、新しい環境で本当に幸せです。失業に関連することすべてを手放し、すっきりとした頭で前に進んでいます。

私は常に、過去の不当な扱いに固執するより、未来を変えるためにより努力するほうがいいと思います。だから、彼女の発言は幸せな結末だったように思います。

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Image: Lifehacker US

Rob Walker - Lifehacker US[原文