飛行機の中央席に座り、隣席の乗客とひじ掛けの取り合いをしているあなた。本当にお気の毒です。

見知らぬ人に挟まれた席に座るのは気が重いものです(まあ、人によって感じ方はそれぞれなので、決めつけはしませんが)。トイレに行きたくても立ち上がることさえままならないというのに、窓側の席の乗客がトイレに行くときは気を遣わなければならないので、うかうか寝ていられません。

でも、中央席も悪いことばかりではありません

機体前方に近い中央席が空いていたら、そこを予約できると着陸後は真っ先に機外に出られます。また、人とおしゃべりすることが好きなら、新しい友だちを作るチャンスが2倍になります(でも、会話を終えるタイミングをわきまえましょう)。

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Photo: Steven Thompson (Unsplash)

中央席の賢い選び方

中央席に座っていて困るのはトイレに行くとき。ぐっすり眠っている隣人をまたいで横切るのは気がひけます。ですから、搭乗前にトイレに行っておきましょう(私はフライト中に眠ってしまうことがあるので、搭乗前にコンタクトレンズを外します)。

中央席しか取れないときは、機内のどの位置の中央席を選ぶべきでしょうか。

Seatguruで搭乗予定のフライトの座席の配置を調べて、3席-3席-3席という並びになっているところがあれば、中央の3席並んだところの中央席を予約しましょう。この席だと、左右どちらかの席の乗客が眠っても、それと反対側の通路に出られるからです。

また、トイレに行こうとする隣人が自分をまたいで行くこともありません。3席-4席-3席の配置になっている場合、真ん中の4席並んだところの中央席に座ると、誰かを悩ませずにトイレに行ける可能性がもう少し高くなります。

その点、3席-3席の配置になっているフライトだと、手の施しようはありません。前述した通り、せめて機体前方の近くの席を予約しましょう。そうすれば、少なくとも着陸後に他の人より早く機外に出られます

出口の列かバルクヘッドの席を予約する

中央席しか残っていない場合、多少追加料金を払うことになっても、出口の列、プレミアムエコノミーの列、またはバルクヘッドの列の席(座席の前が壁になっている席)を予約すると、足元が広いのでフラストレーションを軽減できます。ただし、本当に足元が広いか、念のためにSeatguruで確認してからにしましょう。

ただし、機体によっては出口の近くの中央席や、最後尾の列の中央席は避けた方が良いこともあります。こういう席は、非常口をふさがないように、リクライニングしない作りになっていることがあるからです(Seatguruで搭乗予定のフライトの座席表を確認しましょう)。

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手荷物は頭上のコンパートメントに入れる

フライト中に使いたくなるかもしれないので、ヘッドフォンや本などを入れた機内持ち込み手荷物のカバンを手元に置いておきたい気持ちはわかります。

でも、中央席に座ることになったら、そのカバンは頭上のコンパートメントに入れましょう。両側に人が座っているときは、少しでも空間を広くした方がいいからです。上のコンパートメントに入れる前に、そのカバンから必要なものは取り出しておきましょう。

私はいつも手荷物の中にヘッドフォン、充電器、スナックを詰めたミニバッグを入れています。このミニバッグだけ手元にあれば、いちいち通路側の乗客を立たせなくても欲しいものをすぐにとり出せます。あと、ジャケットやセーターもフライト中に寒くなったら必要になるかもしれません(疲れた首や背中にクッション代わりにあてることもできます)。

C Boarding Groupは、両側の人に挟まれて特に窮屈に感じているなら、トレイテーブルを使って昼寝をしてみることを勧めています。背もたれに背中を当ててまっすぐ座っているより少し楽かもしれません。夜行便の場合は、睡眠補助薬やネックピローを持参したり、スマホのNetflixアプリに映画を何本かダウンロードしておくことで、長時間のフライトを乗り切りましょう。

座席を好きなだけリクライニングして肘掛けも独占する

私は最近乗ったシカゴから戻るフライトで、中央席に座っている紳士に肘掛を譲りました。

暗黙のルールとして、肘掛けは中央席に座っている人が使うべきだと思うからです。だってそうでしょう。窓側の席は窓に寄りかかることができますし、通路の席はトイレに行きやすいという利点があるのに、中央席は背中が痛くなるだけですから。

中央席を予約したときの基本ルールは、着席したらすぐに両側の肘掛を降ろすことです。そうすれば、両脇の乗客は、その肘掛は中央席の人のものだと思い込み、自分が使おうとは思わないでしょう。

え? あまり好ましくないやり方ですか? だったら不評ついでにもう1つ言いますが、中央席に座ったら、自分が楽だと感じられる角度まで座席をリクライニングしましょう。中央席に座ることはそれだけで辛いので、多少多めにリクライニングしても罰は当たりませんよ。

搭乗直前にもっと良い席に変更する方法

どうしても中央席を避けたいなら、土壇場で座席を変更できるかもしれません

フライトの24時間前にチェックインして、その時点でもっと良い席が空いていたら予約するのです。航空会社によっては、出発の24時間前ぐらいにエリート会員の乗客をアップグレードして、通路側の席や窓側の席に換えてくれることもあります。

また、必ず航空会社のアプリをスマホにダウンロードしておきましょう。このアプリで搭乗予定のフライトの座席の空き状況が更新されるたびにチェックすると、もっと良い席を手に入れることができるかもしれません。また、アプリを通していろいろな娯楽が提供されているので、フライト中の暇つぶしになります。

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Photo: Shutterstock, Steven Thompson (Unsplash) , Pixabay

Source:C Boarding Group

Josh Ocampo – Lifehacker US[原文