体重が気になってもならなくても、砂糖の摂取量に気をつけている人は多いと思います。
そんな人はもちろん、誰もが知っておいて損はなさそうなのが「アルロース」。
なんとなく聞いたことがありそうな名称ですが、意外とわかっていないもの。今回はこの「アルロース」をご紹介します。
アルロースってどんな糖分?
アルロース(またはプシコースとも)は、甘みは砂糖(スクロース)の7割ほどという単糖ですが、カロリーが砂糖の10分の1というのには驚きました。アルロースは、摂取すると吸収はされるけれど代謝されないのでカロリーが低くなるのだそうです。
また、人工甘味料ではなく食材に自然に含まれているのですが、その量が少ないため日本では「希少糖」とも呼ばれています。
健康面ではどんな効果があるの?
アルロースは、アメリカ食品医薬品局から「GRAS(Generally Recognized As Safe)」、つまり一般的に安全だと認められています。
ただ、希少糖普及協会によると生産方法が確立したのが2002年と比較的最近。だから、研究データが少ないゆえに長期間にわたる使用の影響は現時点では不明だと「Reader’s Digest」は述べています。
希少糖普及協会のサイトでは、食後の血糖値の上昇抑制、内臓脂肪の蓄積抑制、糖尿病や肥満(メタボリックシンドローム)の人たちへの予防が健康面のメリットとして挙げられています。
希少糖はもともと自然にあったものです。したがって、自然界への負荷も少ないと考えられます。プシコース(アルロース)には毒性もありません。
プシコース(アルロース)は少量で効果を発揮します。そのため、プシコース(アルロース)などの希少糖が含有されたシロップは、健康や体重を気にされている方が生活習慣病の予防として(病気にならないための対策として)活用することが望ましく、普段の食生活で砂糖に置き換えて希少糖含有シロップを使用することにより十分な効果を得られると考えられます。
一般社会法人希少糖普及協会より引用
甘いのにカロリー控えめ、自然な糖分で健康面での利点もありそうなアルロース。
「プシコース」「希少糖」と名前は複数ありますが、これから食品のラベルなどで見かけることが増えそうです。
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image:Stokkete/Shutterstock
Source:Reader's Digest,希少糖普及協会,Allulose.org