性善説を信じたい！
6月中旬、アメリカの首都ワシントンD.C.で行われたUberカンファレンス。UberのAdvanced Technologies GroupトップのEric Meyhofer氏がいうことには、人間は自動運転車に対してイジワルする傾向にあるのだとか。
ネタ元のThe Telegraphにて、Meyhofer氏はこうコメント。｢（我々の）車（カメラ搭載による自動運転車、人間がサポート用に同乗した自動運転車どちらも含む）に対して、意地の悪い態度をとる人々が多くいます。やり返されない、やっても許されると考えているのか、攻撃的な行動にでてしまうようです｣｢カメラには映っているんですけど、態度は悪いですね。自動運転車に対してどこまで許されるかを試しているようでもあり、なかなか興味深い態度だなと思っています｣Meyhofer氏の言う意地の悪い態度とは、通行人が暴言を吐く、中指を立てるなど悪意あるジェスチャー、または道を走る他の運転手が割り込みする、交差点での一時停止の順番を抜かすなど。
自動運転に対して人間は底意地が悪くなるという話は、今回のMeyhofer氏が初めてではありません。去年、2018年のNew York Timesの報道では、2017年にアリゾナ州にWaymo自動運転車が登場して以来、故意に起きた暴力・破壊行為が20件あったと報告されています。中には、銃を向けた、タイヤを切ったというかなり悪質なものも。
特にひどいのは、運転サポート要員として同乗していたドライバが、塩ビパイプを持った人から脅迫まがいの嫌がらせを受けたという件。こうした行動にたいして、｢なぜ、Waymoの自動運転車はここまで嫌われてしまうのか？｣と記事化され、疑問が投げられたこともありました。今回のUberカンファレンスでも、同じ質問が飛びました。あるUber役員の答えは｢山のものか海のものか、見極めようとしている過程だからでは？｣と応答。
なぜ、人間は自動運転車を暴力的に嫌うのか？
一方で、自動運転車に乗っている人も横柄な態度をとっているという報告も。例えば、これ。Tesla Model 3のドライバが、高速道路を走行中に堂々居眠りしています。
VIDEO: A disturbing video appears to show a driver fast asleep in his Tesla Model 3 as the car sails down the 405 Freeway during rush hour traffic.https://t.co/1RIWJr0Cz5
— ABC 7 Chicago (@ABC7Chicago) June 12, 2019
自動運転車側でも、相手側でも、人間は｢ロボット｣が介入することで、リスクある行動を軽視してしまう傾向があるのでしょうか。
Source: The Telegraph
