私の家は、1階にセントラルエアコンがあり、2階の寝室にウインドエアコンがついているというちょっと風変わり(ですよね?)な構造です。
そのせいで、1階の冷気が2階に届くまでの間に、夏の蒸し暑い廊下で大部分失われてしまいます。
ですので、寝室のウインドエアコンは、寝ている夜間だけ必要最小限に利用して、効率を最大化するためにドアを締め切ります。
つまり、消費電力をなるべく抑えながら、家を快適に保つ努力をしているわけです。
今年の夏は、エアコンに頼る前に、家をもっと自然な形で冷やそうと決意しています。
今回は、エアコンの使用時間を減らすために、誰もが試せる対策を紹介します。
1. シェードをかける
私にとっては少し難易度の高い対策です。
私の場合、自然の光がただ心地よいというだけでなく、心の健康にとってかなり重要な位置を占めています。
とはいえ、太陽から届くこの美しい光が、魂を高揚させるのと同時に、家を「暖めて」もくれることを見逃すことはできません。
日中、家に誰もいないときは、ブラインドやカーテンを閉めたり、シェードをかけて、室温が上がらないようにしてください。
自宅で仕事をしていて、部屋を真っ暗にするわけにいかない場合は、太陽に面した窓や、使っていない階の窓にだけシェードをかけるとよいでしょう。
私は日中の大半を2階のホームオフィスで過ごすので、1階の窓はシェードをかけています(ただしランチを食べるときははずします。洞窟みたいな暗がりで食事をしたくはありませんので)。
また、窓にフィルムを貼って、強い日差しを和らげることもできます。
2. ファンをうまく使う
アリゾナに10年近く住んでいましたが、よくこんな言葉を耳にしたものです。
「ファンは部屋を冷やすのではない。人を冷やすのだ」言い換えると、ファンがある部屋が涼しく感じるのは、空気が循環して室温が下がるからではなく、風が肌に当たることで汗が蒸発するからだということです。
もっとも、ファンを使って熱い空気を室外へ追い出すことも可能です。
ライターの Dan Seitz氏が、Popular Scienceで次のように説明しています。
手始めに、窓に電気式ファンを取り付けてみてください(開く窓なら)。なるべく高い場所、できるなら、窓の一番高い位置に取り付けます。熱気を外に逃がすために室外に向けてください。
2階建ての家なら、2階の窓に取り付けて、熱い空気を上に送って、外へ逃がすようにします。
シーリングファンも効果的です。回転方向は反時計回りにしてください。そうなっていれば、熱い空気を天井まで引き上げて、体から遠ざけてくれます。
Seitz氏はまた、ファンを2つ使って横風を作り出すことを提案しています。
窓に取り付けたファンが暖かい空気を家の外に逃し、もう1つのファンが体を冷やしてくれます。
3. 植物を置く
観葉植物は、暖かい空気を吸って、酸素と冷たい水蒸気を吐き出し、周囲の温度を下げてくれます。
アロエベラや多肉植物は、周囲の空気から水分を取り込むため、頻繁に水をやる必要がなく、扱いやすい観葉植物です。
ほかにも、サンセベリアやヤシ、イチジク、ベンジャミン、インドゴムノキあたりもおススメです。
太陽に面した窓際に置けば、日差しをいくらか防いでくれます。
4. 熱を増やさない
常識だとは思いますが、特に暑い日には、「熱い」機器の使用を減らすことが、最善策の一つとなります。
オーブンや食器洗い機は高温を発するので、暑い日には、手で皿を洗ったり、オーブンを使わないシンプルな料理をつくったり、電子レンジやスロークッカーなど低温で過熱できる機器を使ってください。
もう1つオススメの対策は除湿機です。空気中から水分を引き抜くことで、かなり過ごしやすくなります。
ここまでしてもまだ涼しくならない?
そのときは、エアコンのスイッチをオンにしてもOKです。あなたはもう、消費電力を減らしつつ家を快適な温度にするよう、精一杯の努力をしたのですから。
※この記事は、エアコンの使用制限を勧めているものではありません。安全を第一に、ご自宅の環境、温度などを考慮し、必要に応じて適切に使用してください。
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Image: Unsplash
Source: Popular Science
Meghan Moravcik Walbert - Lifehacker US[原文:How to Cool Your Home Without Cranking the AC]